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第35話(カイト)
クヨクヨすんのは性に合わない。
俺は大学から戻って夕食の後は自室のベッドに飛び込んだ。
こういう時は現代っ子らしくスマホで検索だ。
色々と悩んでまずはライトに【男性と恋愛】で検索してみると、そこは腐女子の巣窟だった。
漫画や小説、アニメからドラマまで少女漫画みたいなキラキラしたBLが溢れている。
試しに少し読んでみて、、、
衝撃を受ける。
「BLってエッチ過ぎない?!」
「え、嘘まじでしちゃう?!」
「痛く無いの?!」
「ヤバ、え、嘘でしょ、そんな入る?!」
たまたま読んだ漫画が先生×生徒モノで歳の差カップルだった事もあって自分とトムを重ねてしまった。
「すご、そんな、ヤバい」
1人ベッドで落ち着かなくなる。
「なんか、ちょっと、、、」
自分の股間が熱くなってる。
しばらく自分でしてない。
だってトムと毎日一緒に寝てるし。
トムも溜まってたりするのかな?
俺はズボンと下着を脱いで直接擦ってみる。
BLみたいに乳首とか、、、後ろでも気持ちいーの?
ペタんこの胸。
こんなんで興奮すんの??
俺は乳首を抓る。
何にも感じない。
今度は爪先で引っ掻いてみるとビクッと身体が反応した。
あ、今なんかキタ。
ちょっと良いかも?
乳首は突起の表面を擦ると気持ちいい。前と一緒に擦りながらしてみる。
段々、乳首の先が熱くなってヒリヒリしてきた。
少し赤いし、乳首も勃ってきたかも。
ムズムズしたもどかしさ。
気持ちいい。
「あ、出るっ」
自分の手と腹に性液が飛び散った。
「ヤバ、いつもより早っ」
ティッシュで綺麗に拭き取る。
後はBLでも慣らす過程は書かれているけど、具体的な描写が少ない。
俺はついに【ゲイセックス】で検索。
10秒が限界だった!!
生々しい映像にすぐに怖気付く。
うわ、、、俺、出来るかな、、、
トムも俺も当たり前に男だし。
「どうしよう」
トムは何で俺を選んだんだろう。
ふと興味が湧いて【トム•コーヴィン 恋人】で検索してみて速攻で後悔した。
美女とのラブラブなツーショットが出るわ出るわ。
え、何十人出てくんだよ。
こんな人が、男で満足すんの?
しかも浮気に二股三股のオンパレード。
もう、すでに誰かと、、、
虚しくなってシャワーを浴びた。
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