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BLを、どんな『目線』で読んでます?

 みなさま、こんにちは。たいらごうです。  今日から世の中は三連休のようですが、私には縁のない世界のようで、今日も今日とて仕事です。  突然ですが、みなさんはBLをどういう目線で見ていますか?  ん-、ちょっと質問がアバウトですね。言葉を変えましょうか。  BLに登場するキャラを、どういう目で見ていますか?  これまで知り合った方、そして今も知り合いの方の中には、程度の差こそあれ、BLを好きな人が何人もいます。  その方々は全員女性なのですが、特にBLが大好きな人、もっと言えば『腐女子』の方々(私が知っている中で一番の人は、私が以前勤めていた職場のスタッフ同士のカップリングを考えるような方でした。その人の話はなかなか面白く興味深いものでした)が行う『カップリング』というものに、私は少々謎を感じていました。  はっきり言ってしまうと、「それ、楽しい?」という謎です。  でも今はその気持ちが少し分かるようになってきました。そして気づいたのです。  どうも、BLに登場するキャラは、「読者の恋愛対象として存在するのではない」ということに。  これは、非常に驚きの発見でした。  例えば、男の子がハーレム物のラノベを読む。そこに自分の好みの女の子を見つけ、そして・・・  きっと、そうだと思うんです。これは、主人公に自分を重ね合わせ、疑似恋愛を体験するという楽しみ方でしょう。  私は基本、そのように創作物を読みますし楽しみます。  裏を返せば、主人公に自己投影できないもの、ヒロインに恋愛感情を抱けないものは、「つまらない」「読まない」ということになります。  前回、ジルベールの話をしましたが、私はジルベールを「恋愛対象」として見ているわけです。  でも、ですよ。女性にとって、BLの登場人物は「恋愛対象」なのでしょうか。  なんか、違う気がするのです。  どちらかというと、「お人形遊びのお人形」のような気がするのです。(間違ってたらごめんなさい。そういう風に感じる人間もいるということで、お許しください)  たとえば、主人公に自分を重ね、主体的に「攻め」や「受け」を楽しむ。もしくは「疑似恋愛」を体験する。というのとは、違うような気がします。(それなら、NLを読むのではと思います)  そこには「客観的目線」があるだけで、「主観的目線」がない。    ここに私は愕然としました。  私はBLも、「主観的目線」で読みますし、書く時も登場人物になりきって、どういうセリフを言うのか、どういう行動をするのかを考えるからです。  だからでしょうか、主要な登場人物の一人(特に「受け」の男の子)は、私の好みの男の子(キャー)になってしまいます。  これは、創作の幅を狭めてしまう考え方なのでしょうが・・・  もう一つ、気づいたこと。  ということはつまり、私は「主観的に」小説を書いているようです。ならば「一人称視点」で書く方があっている、ということでしょう。  でも、ですよ。読んでくれる方は、「客観的」なものを読みたいと思っているかもしれません。すると三人称を使って客観的に書いた方が受けるのでは・・・  そう思ってここのところ、三人称スタイルで小説を書いているのですが、どうも納得がいってませんでした。読み返して、面白いと感じないのです。 (それは当然のことではあります。私は主観的に読むのが好きなのですから)  今現在ここで公開している『ルカの福音』は去年、初心に戻って一人称で書いたものです。その評価は別にして、自分の中では本当によく書けたと自信を持っていますし、自分で読み返しても「面白い」と感じます。  なるほどな・・・と気づかされた次第です。  これはBLについて考えたから得られた結論。  今後書く物は一人称にしようと思っているのですが、それでいいのかとも悩んでいます。    自分で読むために書いているのではなく、誰かに読んでもらうために書いているのですから・・・ 『ルカの福音』の次には、以前角川ルビーに応募した作品を公開しようと思っています。でも、これ、三人称で書いていて、自分では全然納得いっていない作品なんですよね。  一人称で書き直すか、そのままにするか。That's the problem !!  もし、「私はBLをこういう風に読んでいます」というのを教えてくれる方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひコメントなりしていただけると嬉しいです。  ということで、今回はこのくらいにしておきましょう。  では、みなさま、また次回に!

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