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男の子を好きになったら・・・ダメなのかな③
『触っても、いいかな。ゴウくんの』
そう言われたとき、いったい私がどのようなことを思ったのか。正確に思い出すことは難しいです。
覚えていることと言えば、びっくりしたと同時に、急にドキドキし始めたこと、そして、「俺なんかでいいのかな」と思ったことでしょうか。
その子とは違い、私はイケメンでも美少年でもありません。それに、存在はお笑い芸人に近く、明るく楽しいけど、行動や考え方が常人のそれではなく常軌を逸している変な奴……
お世辞にも、もてるタイプではありません。
いや、もちろん、彼が私に恋心を持っていたからそんなことを言った……のではないでしょう。単なる思春期の脱線でしょうし、その時の私も、彼に対して何か『特別』な感情を持っていたわけではありません。
今考えると不思議ですね。確かに私はあの時、まるで告白された陰キャように、「俺なんかで……」と思っていました。
「う、うん、いいよ」
そう返事をすると、ツカサは随分嬉しそうに、そして少し興奮した様子を見せました。
でもそこで、私はあることに気が付き、慌ててしまいました。
あることとは……12、3歳の男の子が経験すること。つまり、二次性徴――私のおちんちんにも、毛が生えだしていました。
大人からすればそれは「当たり前」なのですが、子供にとっては極めて恥ずかしい変化です。
かといって、今さら「やっぱりだめ」という気にはなれません。正直なところ、私自身、かなり興奮していました。
ツカサに自分のものを触って欲しい……
毛はおちんちんの表側に生えるもの。じゃあ、そこを触らせないようにしたらいいんじゃないか。
「手を、貸して」
そう言うと私は、ツカサの手を取りジャージの中へ入れると、おちんちんの裏側にツカサの手を導きました……
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