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男の子を好きになったら・・・ダメなのかな④
中学生ともなれば、「一人でする」ということも覚えるころ。私もその例にもれず、ではあったのですが……
恐る恐るという気持ちが伝わるくらいに軽く、私のものをツカサの手が撫でていく。ツカサの手は自分で「する」のとは全く違う感触でした。
その快感と、周りに人がいる状況でそんなことを、しかも男の子同士でしているという背徳感、そして毛が生えていることがツカサにばれてしまうかもしれないという危機感。
それらがない交ぜになって、私を襲いました。
ツカサがゆっくりと私のジャージのズボンから手を抜いた時には、私のものを触ったツカサがどう感じたかという不安感でいっぱいでした。
ツカサの口から、「オレのより大きいね」という言葉が少し興奮した様子で出たとき、正直、一番強く感じたのは安堵の気持ちでした。
でも、それと同時に、言葉には表せないようなもやもやとした気持ちが私の心の中に生まれたのです。
「そうなの? 俺も、ツカサの、触ってもいい?」
私の中に生まれた気持ちがそうさせたのでしょうか。私はすぐにツカサにそう尋ねました。
「うん、いいよ」
ツカサは、嫌がるどころか、それを待っていたかのようにそう答え、私の手を取り、自分のジャージのズボンの中へと導いていきました。
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