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男の子を好きになったら・・・ダメなのかな⑥

 私を襲う、得も言われぬ快感。 「むけてるね」  ツカサはそれを確認したかったのでしょう。男の子というのは、そういうことも気にするものなのかもしれません。 「ツカサは、まだだよね」 「うん・・・自分で時々むいたりしてるんだけど」  周りに人がいるはずなのですが、布団の中ということで、話の内容がどんどん大胆なものになっていきました。  それからしばらく、お互いのものを触りあっていたのですが、翌朝の起床時間が早いこともあり、その日は寝ることにしたのです。  次の日、様々な活動が用意されていました。参加している子供たちは、そうですね、二十人くらいだったでしょうか。  他に何人かの男の子とも仲良くなりましたが、私はほとんどの時間をツカサと一緒に過ごしました。ツカサも私と一緒に居たがっていたようですし、私もそう思っていました。  休憩時間にはプロレスごっこや相撲などもしてましたね。もちろん、ツカサとも。ツカサは明るくて体を動かすのが好きな元気な子でした。  二日目の夜は、四、五人で怪談話をしたでしょうか。夏ですから、まあ、定番ですよね。もちろんそれも楽しかったのですが、ツカサとの『秘め事』ができないと思うと少し残念な気持ちもありました。三泊四日ですから、二人の時間を作るチャンスは三回しかありません。それが終われば、次に会うのは少なくとも一年後なのです。  三日目も昼間は同じような時間が過ぎていきます。もちろん、ツカサと一緒にいることは楽しいですが、一度知ってしまった『背徳の蜜』は、私の頭を支配していました。まさに、それは私にとっての『知恵の実』だったのかもしれません。  三日目の夜、やはり仲良しになったグループで談笑をしていたのですが、オブザーバーの人に「うるさい」と怒られたこともあり、その夜は早く切り上げ、寝ることになったのです。  皆がそれぞれの布団に入りました。それは私もツカサも同じこと。布団は隣同士でしたが、私は自分からツカサにアプローチすることを躊躇いました。  もうツカサは満足してしまって、そういう『秘め事』は望んでいないかもしれない・・・  この夜が明ければ、昼過ぎにはこの林間学校が終わります。一年後、ツカサに会えるかどうかの保証は一切ありません。とてもさみしい気分になりました。  しばらくして、大部屋の中に静けさが訪れました。電気も消され、真っ暗です。あまり寝付けなかったのですが、さすがに私も諦めて寝ることにしたのです。  その時でした。 「ゴウくん、起きてる?」  ツカサの囁き声が聞こえました。 「うん」  そう返事をすると、かさかさという音がした後、ツカサが私の布団に入ってきました・・・

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