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男の子を好きになったら・・・ダメなのかな⑩
布団の中で、何気ない会話が始まりました。
私は……はっきり言ってしまうと、期待に胸を膨らませていました。でもやはり、ツカサの今の気持ち――私とどうしたいのかが分からず、何かアクションを起こす勇気はありません。
友人として夜の会話を楽しみたいだけなのか、それとも、その先へ行きたいのか。
でも、何気ない会話は、しばらくすると『そういう話』へと変わっていきました。
「ねえ、ゴウくんは、オナニーとかする?」
「うん、するよ。ツカサは?」
「時々。でも、オレ、まだむけてないから、あまり強くすると痛くて」
「もう、毛は生えてきた?」
「まだ」
もちろん個人差はあるでしょうが、中学一年生の夏だと、まだ毛が生えていない子も多いのでしょう。でも、もうオナニーは覚えてしまっているようです。
「ゴウくんの、触っていい?」
スイッチが入ったのでしょう。ツカサがそう言いました。ツカサも、去年と変わらない気持ちを持っていたのでしょうか。
私の気持ちも一気に高まってしまいました。
「いいよ。俺もさわっていい?」
聞き返すと、ツカサが頷きます。私たちは、お互いのものを触り始めました。
まだ小さく、やわらかいものを、皮をむくように、ゆっくりと。
でも、途中で引っ掛かるところがあります。それ以上無理に引っ張るともちろん痛いでしょう。私はそこを限度に、ツカサのものを上下に動かしました。
ツカサのものがすぐに硬くなりました。でもツカサのは、硬くなってもまだ先端が皮をかぶったままです。それを指で感じ、また、ツカサの指が私のものを刺激してきく快感を感じ、私のものも硬くなってしまいました。
まだ中学生ですから、私のものも普段からむけているわけではありません。硬くなって初めて、先端全体が顔を出します。
その敏感な先端を、ツカサの指が確かめるように撫でていきます。私のものが更に硬くなってしまいました。
ツカサのものの根元を触ってみますが、たしかにすべすべとした肌があるだけで、毛はまだの様子。
今度はツカサが、私の毛をさわさわと触ります。
「すごいね」
ツカサが興奮気味にそう囁きました。
もう私には、恥ずかしいという気持ちはなくなりました。ただ、気持ちいいのと、うれしいのと。
ふと、ツカサと目が合います。そのまま顔を寄せ、唇を合わせました。
少し口を開き舌を出すと、ツカサも軽く口を開きました。ディープとは言えないものでしたが、私たちは、舌と舌を触れ合わせました。
それが、私が生まれて初めて経験した、「ベロチュー」でした。
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