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流されて②
足首を肩に乗せられた状態のままだから、彼のモノが行き来する様子が嫌でも視界に入ってくる。
そしてその度昨夜出されたであろう白濁した体液が泡立ち、僕からいやらしく溢れ出た。
「ほら、ここだろ?
入り口の、ちょっと手前のとこ……ホントお前、これ好きだよな」
ククッと意地悪く笑って言われ、恥ずかしくてたまらないはずのに、自然と彼のモノを締め付けてしまうのを感じる。
否定なんて、一切させては貰えなかった。
僕の気持ちいいところは全部もう彼にばれてしまっているらしく、ピンポイントで何度も抉られ、嫌でも思い知らされてしまう。
……僕の体はもう、彼によって女の子みたいに作り替えられてしまったのだと。
ひと突きされる度零れる、悲鳴にも似たはしたない嬌声。
「あぁ、ごめん。忘れてたわ」
自身の前髪をかきあげながらクスクスと楽しそうに笑い、囁かれた。
だけどその言葉の意味が分からず、ぼんやりと彼を見上げると、少し強めに胸の先端を摘ままれた。
「それ、やだ……!
遼河、許して……!」
泣きながら訴えたけれど、彼はただ楽しそうに笑うだけで。
摘ままれる度、増していく快感と射精への欲求。
前はもう触られていないのに、そこはパンパンに膨れ上がっていて、解放される時を今かと待ちわびていた。
「昨日はもっとしてって、可愛くおねだり出来たのに。
素面だと、もう少し教育が必要かな?」
そんなことを言いながらも、終始ご機嫌な様子で彼は僕を犯し続けた。
「まぁ、良いや。今はこれで、許してやるよ。
イけよ、大晴。……ホラ、手伝ってやるから」
突然前を握られ、軽く上下にしごかれると、彼に導かれるがまま僕はあっさり達した。
そして呼吸を乱したまま、彼の事をまたぼんやり見上げた。
これで、終わった……?
呆けたような状態で、だらしなく開いた唇に差し込まれた舌先。
終わりどころか、激しさを増す抽挿。
めちゃくちゃに突かれ、壊れたように鳴き続ける僕を見下ろしたまま、恍惚とした表情で笑う綺麗な獣。
「俺ももう、イくから。
全部、飲み干せよ……な!」
一際激しく、奥を突かれて。
……そのまま僕の中で、早乙女くんが果てるのを感じた。
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