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欲情連鎖①

 抵抗する理由ももう特に浮かばなかったから、されるがまま、全身の力をダラリと抜いた。  すると彼はクスリと笑い、僕が着ていた衣類をすべて脱がせた。 「本当に、綺麗な体。  真っ白で、シミひとつなくて……」  そんな事を耳元で囁かれ、くすぐったさからクスクスと笑う僕。  でも胸の先端を指先で摘ままれると、唇からはそれ以外の声が溢れた。 「ん……っ!」 「可愛いなぁ、やっぱり。  今日は俺にどれくらい愛されてるか分からせるために、特別に優しくしてやるよ」  蕩けそうなほど、甘い笑み。  こんな表情を彼が見せるのは、きっと僕の前でだけ。  心までは捧げないと宣言したくせに、それにほんの少しだけ優越感を感じてしまう僕は、ちょっぴり性格が悪いのかもしれない。  ちゅっ、と鎖骨の下辺りに唇を押し付け、吸われると、ぞくりとするような快感が背筋を走った。  それでも無抵抗なままでいると、彼はそこを強く吸い上げた。  すると僕の男としては情けないくらい血色の悪い、青白い肌に紅い華が咲いた。  まるで独占欲を体に刻まれたような気がして、ちょっとだけ照れ臭かったから、わざとふざけた口調で笑いながら言った。 「そういうの、残したい派なんだ?  ちょっと、意外」 「うーん。どうだろ?  基本的にはそういうの、俺はないと思う。  相手が、大晴だからだよ」  くっきり残されてしまった、鬱血痕。  それを愛しそうに撫でるその表情は優しく、やはりとてもじゃないけれどセフレ相手に向けられるものでは無いように感じられた。  そしてその事に居心地の悪さとほんの少しの罪悪感を感じてしまうのはきっと、僕のただのワガママだ。

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