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ココロの記憶①
抵抗する事すら出来ぬまま、オモチャはやや強引に僕に突き入れられた。
そして、その結果。
……我慢しようとしたのに結局制限時間ギリギリでバイブのスイッチを強に切り替えられたせいで、無理矢理逝かされてしまった。
そのため勝手に逝ったバツとして、さらに太いバイブに変えられ、もう時間なんて関係なくめちゃくちゃに逝かされ続けているというのが現在の状況だ。
どれくらいの時間が、過ぎたのだろう?
僕はいったい、何回達した?
そんな事すらも分からないくらい、乱暴な攻め。
だけど口には相変わらず|猿轡《さるぐつわ》みたいなオモチャを装着されたままだから、嫌だと言葉にすることすらかなわない。
僕が好きだと言う癖に、なんで彼はこんなにも酷い真似を出来るんだろう?
もしかしたら言いなりにならないから単に、服従させたいだけで。
……僕の事なんて本当は、なんとも思ってなどいないのかもしれない。
気持ちよくなれたさえ良いなら、これを屈辱に感じる必要はどこにもない。
そしてこんな風に扱われるのを、悲しいと思う必要も。
なのに僕がいま、望んでいるのは。
……彼にいつもみたいに抱き締められたいし、キスをして頭を優しく撫でて欲しいって事だけだった。
カラダだけの、関係で。
……セフレとしてなら付き合ってあげるって言ったのは、僕の方だったはずなのに。
機械の微弱な振動が、際限なく僕の体を敏感にさせていく。
心がドンドン削られ、ただ気持ちいいっていう感覚しか分からなくなっていく。
そんな僕を冷たく見下ろしたまま、まるで動物を使った実験でもしているみたいに様々な方法で無言のまま僕を弄ぶ早乙女くん。
ぼんやりと虚ろな目で見上げたら、眉間に深いシワを寄せ、彼は戸惑ったように僕の頬に触れた。
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