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はじめてのご奉仕③

***  夢中で彼のモノをしゃぶっている内に、またしても昂って来た僕の熱。  昨日あれだけめちゃくちゃにヤられたからさすがにもう出ないとは思うけれど、抱かれる悦びを知ってしまった僕の体は彼を求め、疼いた。  ……朝っぱらから何をやっているのだと、自分でも少し呆れてしまうが。  しかしそれに気付いたのか、遼河くんは僕の顎先に手をやり、唇を離させると、じっと目を見つめて聞いた。 「ハハ……エロい、顔。  もしかして、欲しくなった?」  やっぱりこういう時の彼は、意地が悪いなと思う。……いつも以上に。  だけどその通りだと素直に答えるのは、さすがにちょっと癪に障る。  だからその言葉を無視したまま、更に激しくグチュグチュと音を立てながら攻めると、慌てた様子で彼は今度は僕の事を押し退けようとした。 「大晴、離せ。もう、出るから……!」  ハァハァと呼吸を乱しながら訴えるその姿は、なんとも言えない色気があって。  自分の方が彼よりも優位に立っているというこの状況に酔い、口淫をやや強引に続けると、彼は少しの抵抗の末、最終的には僕の口内で果てた。  なんとなく勝ち誇ったような気分のままそれを飲み干し、ニヤリと笑う僕。  正直なところそんなのは、まるで美味しくは無かったけれど。  一瞬唖然としていたが、彼はブハッと吹き出したかと思うとすぐに体を起こし、強く僕の事を抱き締めた。 「お前、なんなの?ホント、たち悪過ぎんだけど」  そしてゲラゲラと笑いながら、僕にキスをしようとしたのだけれど、途中でさっきまで僕に何をされていたのか(・・・・・・・・・)を思い出したらしい彼は、慌てた様子で顔をそらした。 「……あっぶな。とりあえずお前、口すすいで来い!」  なるほど。自分の出したヤツの、味がするのが嫌という事か。  僕は頑張って、飲み干してやったというのに。  それにあまりにもムカついたから、強引に彼の後頭部に手をやり、無理矢理キスをしてやった。  しかも舌を突っ込んだ、かなりディープなヤツ。  すると彼は本気で嫌そうに、二度とお前の口には出さないと、涙目で宣言した。

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