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嘘つきなココロと、素直なカラダ①
「そう言えば、さっきのローション。
ただの罰ゲームだって言ってんのに、何もあんな大容量のヤツ買って来なくても」
クククと意地悪く笑い、耳元で囁かれた。
確かに買う時に、僕もかなり悩んだのだ。
だけど貧乏性な性質が災いし、どうせすぐに使うモノだからと、いつも遼河くんが用意してくれるのと同じサイズのヤツを選んだ。
「……そんなに俺と、いっぱいヤりたかった?」
ちゅっ、と耳たぶに口付けられ、身体がビクッと震えた。
あまりにも恥ずかしくてその問いに答えられずにいたら、遼河くんはまたクスリと笑った。
「ゴムも俺にぴったりの、XLサイズのを買ってきてくれてありがと」
「だって、それは……知之が……」
そうなのだ。それに関しては、断じて僕のせいではない!
知之がふざけて、どうせなら一番でかいサイズのを買ってこさせたら面白いんじゃないかと、提案したせいだ。
とはいえこちらもいつも遼河くんが使っているのと同じサイズなのを知っていたから、手に取る際、彼のモノをつい想像してしまっただなんていうのは、絶対に誰にも言えないけれど。
「これ使って、早速ふたりで遊ぼっか?」
耳元で、甘く囁かれた。
知之は一度寝たら、絶対に朝まで起きては来ない。
とはいえ友人がいる家で、そんな事をするというのは、さすがに抵抗が……。
「マテをまだ継続しろって言うなら、それくらいのご褒美を貰えないと、ホントやってらんないんだけど?」
まるですべてを知った上で、僕を責めるような口調。
そのせいで、それ以上拒絶する事が出来なくなってしまった。
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