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素直なココロで③

 僕のカラダを強く抱き締めたまま、彼が中に入ってくるのを感じる。  その時、目があって……なんだか照れ臭くて、ふたりほぼ同時にクスクスと笑った。  ゆっくり始まった律動は少しずつ激しさを増し、ガツガツと奥を何度も突かれる。  そのため僕は彼に必死にすがり付き、与えられる感覚に溺れた。  額から汗が滴り、ちょっぴり上気した表情は、どうしようもなく艶かしく、色っぽい。  いつもは薄いゴム越しだったけれど、直接感じる彼の熱。  それが嬉しくて、いつも以上に乱れる僕。  僕が求めてるのか、彼から求められているのか。  そんな事すら分からなくなるくらい、激しい行為。 「はぁ……生、ヤバ過ぎ。  中に、出していい?」  ほんの少しも離れていたくなかったから、答える代わりに彼のカラダに手足を巻き付けた。  すると遼河くんは、驚いたように瞳を大きく見開いて。  ふぅと大きく息を吐き、前髪をかきあげながら笑った。 「ハッ……。お前やっぱ、エロ過ぎ。  奥に出してやるから、ちゃんと全部飲み干せよ?」  その言葉に反応し、強くなる締め付け。  彼の眉間に、深いシワが寄った。 「ほら、最後は一緒に……だろ?」  グッと強く腰を引かれ、一番奥を突かれると、カラダがガクガクと小刻みに震えた。  達している中、彼の熱い体液が吐き出されるのを感じる。  恋人同士のセックスは、ただ気持ちいいだけでなく、こんなにも満たされるモノなのか……。  優しく撫でられ、自然と笑みが溢れた。  すると彼はクスリと笑い、僕の耳元で甘く囁いた。   「大晴、愛してる。  これでやっと、全部手に入れた……」

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