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危険な遊び 5

「あ、あの……っ監督」 「なんだ? 今更止めてくれってのは無しだぞ」 「違いますっ! そうじゃなくて、その……」 「?」 尻の間を指で撫でながら、不思議そうに壮馬の顔を覗き込んでくる。 「ぼ、僕……こう言うのは初めてなんです」 「何言ってんだよ。まさかその歳でショウタロウとはプラトニックだったとか言うつもりなのか?」 「い、いえ。そうじゃなくて……その、京極さんとは立場が逆だったので」 「…………は?」 リチャードの手がピタリと止まる。この状況で言うべきことでは無いような気もしたが、言っておかないと自分が痛めつけられるのが好きなドM男だと思われてしまうかもしれない。 それだけはどうしても避けたかった。 リチャードはたっぷり30秒ほど考えてから、徐にプッと吹き出した。 「なに、アイツってそうだったのか? あはははははっ! まさかアイツが、ねぇ……。こんなカワイコちゃんに掘られてたとは」 余程可笑しかったのかゲラゲラと笑いながら目尻に涙まで浮かべている。 「あの、そこまで笑わなくても……」 「すまんすまん。あまりにも意外だったものだからつい。しっかしあのショウタロウがねぇ……プッ」 リチャードは肩を震わせながら、起き上がり掛けた壮馬の肩を再びベッドに沈め軽く頬にキスをしてきた。 「あー笑った笑った。面白い情報どうも。しかし、初めてなら優しくしてやらないと後が辛いよな」 ムードを台無しにされて興が冷めたのではないかと思ったのだが、彼は全く気にしていない様子で再び尻に指が触れグッと力を込めてきた。 「んっ」 慣れない感覚にゾワッと全身が総毛だった。壮馬を安心させるように啄ばむようなキスを繰り返しながら、リチャードはたっぷりと指に唾液を絡ませて二本、三本と指を埋め込んでいく。

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