激しくその場所のみを集中的に攻め立てられ、先走りの液がとろとろと溢れ壮馬の腹をしとどに濡らした。 もう何も考える余裕などなかった。肩で荒い息をしながらリチャードの首に自らの腕を絡ませてしがみ付く。 「ふ……んんっ」 「イイ顔になって来たじゃないか。もっとシてって言ってみろ」 「……も、嫌です……ぁんっ」 キスの合間に囁かれ、熱い吐息を洩らしながらそう答えた。 「じゃぁ止めてもいいのか？」 リチャードはわざとポイントをずらし、腰を揺する。わけがわからなくなるほどの快感は怖かったけれど、一度知ってしまったら物足りなさを感じてしまい腰が揺れた。 「ほら、どうした？」 自然と誘い込むように自らの腰を動かし始めた壮馬のポイントを一度深く突きあげ、強烈な快楽を思い出させてから、また位置をずらして強弱を付ける。 「も……もっと……して……、下さい……ぁっ」 もどかしい動きに、恥ずかしいなんて気持ちは何処かへ抜け落ちてしまった。 あの強烈な快楽を感じたくて熱に浮かされたように「もっと、もっと」と繰り返した。 そんな壮馬の言葉をリチャードは嬉しそうに笑みを浮かべながら叶えてくれる。 「あっ、駄目……ふ、ぁあっ！」 リチャードの身体に腕を巻きつけ、与えられる刺激に対し従順に反応を示してゆく。言葉では「駄目」だと言っていても洩れ出る声は甘くちっとも説得力がない。 汗で張り付いた前髪を掬い、何度も、なんども口付けながら突き上げられて身体がドロドロに溶けてしまいそうだった。