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微妙な関係 2

「ん……っふ」 リチャードとの口付けは甘く、昨夜の行為を嫌でも思い出してしまい身体が熱くなった。拒もうと思えば簡単に拒めるのに何故かそれが出来ない。壁に押し付けられ向きあうような形になってキスを受けていると膝がガクガクして立っていられなくなってしまう。 早くしないと時間が迫っているのに、身体がちっとも言う事を聞いてくれない。足の間に太腿を入れられ互いの存在を感じて壮馬は戸惑った。 「フッ、ソウマは可愛いな」 「か、可愛いとかやめて下さい」 「何故だ? 事実だろう」 「男が可愛いなんて言われて嬉しいわけないじゃないですか」 「そうか? 俺とのキスだけでこんな素直に反応する奴を可愛いと言わずになんと言うんだ」 「あっ! それは……っ」 クスッと甘い笑みを零し長い指先が性器に絡んで壮馬はビクッと身体を震わせる。いつの間にか緩く勃ち上がっていたソレは軽く擦られただけで甘い疼きを腰に残した。 リチャードのモノと二本同時に擦られて堪らず腰が揺れた。そのままベッドへ逆戻りして押し倒される。 「あのっ、監督。時間無いですって」 「大丈夫だ。ちゃんと間に合うように調整してやるから」 そっと額に唇が落ち、徐々に下へと下がってゆく。 「ゆうべシたばかりなのに……ぁっ」 朝のスッキリとした空気が甘いものへと変わってゆき、戸惑いながらも触れられた部分が熱を持って感度が高まってゆく。 昨夜は酔った勢いでという言い訳が出来たが、シラフでの行為に戸惑いを覚える。 まさか自分が、こんな風になるなんて思ってもみなかった。

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