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戸惑いと葛藤と 13

ホテルに戻り、リチャードの部屋へと足を踏み入れる。昨夜も見た光景ではあるが、広い部屋から見下ろす街並みは宝石を散りばめたように綺麗だった。 「ショウタロウとはいつもあんな感じなのか?」 「そうですね。いつもと変わらなかったです。なんだか、僕だけが落ち込んでたみたいでちょっと拍子抜けしました」 「ふーん」 リチャードは面白くなさそうに返事をすると、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しグラスに注いで一気に飲み干した。 その仕草がなんだかとても色っぽくて、壮馬は思わず見惚れてしまう。彼が飲んでいる姿はまるで酒でも煽っているかのように様になっていて妙にセクシーだった。 「なんだ? そんな目で見つめて……。そんなに我慢できないのか? いやらしいな」 ニヤリと口元に笑みをたたえ、リチャードが壮馬の頬へと手を伸ばす。撫でられた頬がピリピリと粟立ち壮馬は咄嗟に顎を引いて身を固くする。 「そ、そんなわけないじゃないですかっ! 変な事言わないで下さいっ!!」 「ククッ、そんな大きな声を出すと隣に聞こえるぞ?」 リチャードは喉の奥で笑うと、手を滑らせて壮馬のシャツのボタンを外して行く。前を肌蹴られると外気に触れて肌が泡立った。 これから何をされるのか……。それを理解している壮馬は、ゴクリと喉を鳴らす。身体が期待に火照って熱い息が勝手に漏れ出す。 「っぁ……」 「ソウマの肌は綺麗だな。可愛い顔に似合わずエロイ乳首をしてる」 フニフニと指で弄びながら腰を抱かれ、ゆっくりとベッドに押し倒される。リチャードは壮馬の乳首に舌を這わせると、ちゅぱちゅぱと音を立てて吸い上げて来た。

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