「期待してない、ねぇ……？」 「うっ……、だからっ！」 からかうようなリチャードの口調に腹を立てて起き上がろうとするが、それより早くリチャードが体勢を変えて壮馬の性器を口に含んだ。 「あっ……」 温かくてぬるりとした舌が絡みつく。 「や、やめてくださいっ……汚いですからっ」 壮馬は足をバタつかせて逃れようともがくが、リチャードはびくともしない。それどころか、グイっと足を押さえ付けられてしまい身動きが取れなくなってしまった。 「ふぁあっ……んぁっ」 ジュルッと音を立てて吸い上げられながら舌で先端を刺激される。強すぎる快感に腰が跳ね上がり無意識に逃げる様に身を捩ったが、それを追うようにさらに激しくしゃぶられて堪らず白い喉を仰け反らせて甲高い声を上げた。 「あっ、あぁっ……だめですっ」 先走りがトロトロと溢れ出して止まらない。恥ずかしくて堪らず、壮馬は目尻に涙を浮かべて身悶える。 手と唇を使って緩々と扱きあげられ、空いている手で胸の尖りを愛撫したり、立てた膝の内側にキスしたりして徐々に追い上げられて行く。 「あ、ん、は……ぁっ」 尖らせた舌先で裏筋をなぞられ、根元まで咥えてキツク吸い上げられ壮馬の口から溜息のような喘ぎが洩れた。 もう、駄目だ。我慢出来そうにない。 「か、監督っ……ま、待ってくださいっ！　もう……っ」 「イきたいなら、イけよ。我慢は身体によくないぞ？」 「……ッ」 あまりにも早いとみっともないと思うのに、気持ちいいと感じると身体が勝手に反応してしまう。 先端を舌でこじ開ける様にして刺激され、強く吸い上げられると頭の芯まで痺れるような快感が駆け抜けた。 「あ、あっ……くぅうっ」 背中を逸らせて絶頂を迎える。ビクビクと痙攣しながら腰を浮かし、リチャードの口内に射精すると彼は躊躇うことなくそれを飲み下した。 壮馬は自分の精液を嚥下していく喉の動きから目が離せず茫然としてしまう。 「ちょっと！の、飲んだんですか！？」 「なんだよ。今更だろ？」 リチャードはニヤリと意地悪く笑うと、壮馬の両足を大きく開かせてその間に身体を割り込ませた。そして、ベッドサイドに無造作に置かれていたローションをたっぷりと垂らした指を秘部に挿入して来る。 「っ……んぁっ、ちょ……いつの間にそんな物を準備してたんですか？」 今朝がた部屋を出る時にはそんなものは置いてなかった筈だ。 「あぁ、昼にドラッグストアで買っておいたんだ。まぁ、こんなに早く使うなんて思って無かったが」 「……ッ」 この男は、試合直前になんてものを購入しているんだっ！　と、文句を言いたかったが、リチャードは気にならないタイプらしい。