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戸惑いと葛藤と 16
ローションの滑りを借りて容易く侵入した指が、壮馬のナカで蠢く。
「はぁ……んっ……んぁっ」
「昨日も思ったけど、ソウマのココは熱くて柔らかいな。本当に初めてだったのか?」
リチャードは指を増やしてさらに奥を突く。
体内を撫でられる感覚にゾワゾワと産毛が総毛だった。
「は、初めてに決まってるでしょう……っ予定外もいいとこ……ぁあっ!」
「予定外でも、気持ちよくて仕方が無いんだろ?」
「っ……」
耳元で囁かれる揶揄う様な言葉に思わず顔に熱が集まる。こんな状態では何を言っても陳腐にしか聞こえないだろうと思うと壮馬は何も答えることが出来ず、口を噤んだ。
「ま、コッチの方がもっと気持ちよくしてやれるけどな」
クスッっと笑いながら、リチャードは自身にもローションを塗り付け壮馬の片足を持ち上げると肩に掛け、指を引き抜くと同時に尻の窄まりに熱く濡れそぼった自身を擦りつけて来た。
「あっ……」
昨晩は挿入するのに時間を要したが、ローションのお陰なのかリチャードが巧いのかは分からないが、あっさりと亀頭を咥え込むとズブズブと茎まで侵入を許す。
「あぁ……んぁっ」
昨晩のような強烈な快感に翻弄されて訳が分からなくなるような行為はしたく無かった。気持ちが良すぎてクセになってしまいそうだったし、自分が
自分ではなくなってしまうようで怖い。
「んっ……、はぁ……」
自分のナカをリチャードの性器でゆっくりと犯されていく感覚に腰がぞくぞくと震え、うっとりとした溜息が洩れてしまう。
「はぁ……んっ」
内壁を押し広げられる感覚も、身体の芯から湧き上がって来るような快感も堪らなく気持ちが良くて自然と腰が揺れてしまう。自分の身体なのに抑えが効かない。
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