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戸惑いと葛藤と 18
「っ……随分可愛い顔をしてるぞ……? ソウマ……」
リチャードが息を詰めて壮馬の耳朶に歯を立てる。
耳の穴に舌が差し込まれ、ぬちゃっと音が響き耳殻を舌がなぞる度に頭がおかしくなる気がして壮馬は夢中で首を振った。
「やぁッ……ああっ、見ないで、くださ……アァッ!……はっ……んんっ」
リチャードが抽挿する度に中の襞がきゅっと締まってナカを擦る剛直を奥に導くかのように蠢いた。
「あ、はぁ……んっ、んぅ……ん」
腰の奥がじんじんと熱く火照って絶頂に向けて駆けあがって行く。射精感がこみ上げてきて早く開放して欲しいのに、リチャードはそんな壮馬の身体を押さえつけて激しく突き上げながら、敏感な部分を執拗に擦りあげて来た。
「ああっ……そ、そんな……っだめっ、やぁッ……」
まるで、身体の内側からすべてを作り替えられてしまうような感覚に怖くなる。
目の前が真っ白になって身体がビクンッと大きく跳ね上がる。もう自分では制御できない。
「ぁっ、ぅ、んんっ!!」
リチャードの雄が体内の敏感を擦りあげ執拗に前立腺を刺激した刹那、壮馬は声にならない喘ぎ声を上げながら身体を反らして弾けた。身体に力が入り壮馬の中を好き勝手に動くリチャードを締め付けてしまう。
「く……っ」
ヒクヒクと収縮を繰り返す動きに煽られて、リチャードも限界が近付いたようだ。しがみ付いている壮馬を強く抱きしめたまま、激しく腰を打ち付けて来た。
「あっ、あぁっ」
射精をしたせいで弛緩して柔らかくなった壮馬の身体は快楽に対して従順な反応を示してしまう。
リチャードの大きく逞しい性器を銜え込んだ後孔が痙攣を繰り返し、まるでその熱い塊を離したくないと強請るかのような動きを繰り返す。
「……堪らないな」
リチャードが少し困ったように垂れ気味の眉を顰めて小さく呻く。壮馬はその色っぽい声に胸が高鳴るのを感じた。
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