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ドッキリ初対面!? ※蛍視点

「ただいまー。あー、楽しかった! って、あれ?」 友達と初詣や初売りなどを楽しみ、ウキウキした気分で戻って来た蛍は、玄関に見知らぬ男物の靴が置いてあることに気付いて首を傾げた。 一瞬、祥太郎が遊びに来ているのか? とも思ったがどう考えてもこの靴は彼の趣味ではない。 妙に静かすぎる室内に首を傾げ、広いリビングに視線を移せば薄暗く、人の気配がしないことに違和感を感じて首をかしげる。 「お兄ちゃん、いるの?」 不審に思いつつゆっくりと、リビングへと向かい扉の前で立ち止まる。セキュリティがしっかりしているマンションだから無いとは思うが、もし、これが過激なファンによるストーカーか何かだったら……と想像してしまい、ゴクリと唾を飲む。 兄は超が付くほどの有名人だ。熱狂的なファンがいてもおかしくはない。 「お兄ちゃん……?」 恐る恐るノックしてからそっと扉を開いて中の様子を見てみる。 「……すぅ、……んぅ……」 真っ暗で広いリビングに人影はない。シーンとした空間の中に、微かに聞こえたのは兄の声だった。 きょろきょろと辺りを見回せば、ソファの背もたれから長い足がはみ出しているのが見え、ゆっくりと近付きのぞき込む。 そこには、スヤスヤと気持ちよさそうに眠る兄の姿がありホッと安堵の息をついた。 だが同時に強烈な違和感に気付く。 兄は寝ている。それはいい。 じゃぁ、あの靴の持ち主は? どう見たって女物では無く質のいい男物だったから兄と同じ位か、それ以上に体格がいい男に違いない。 まさか本当にストーカー? それとも泥棒? わざわざ靴を脱いで上がる泥棒なんて聞いたことはないが、誰もいないはずの家に上がり込んでいるなんて気味が悪い。 「……おや? Hello」 「ひぇっ!? 」 突然背後から、聞きなれない声で呼ばれ一瞬にして血の気が引いた。

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