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ドッキリ初対面 2

恐る恐る振り返ると、そこに立っていたのは背が高く逞しい外国人の男性。 風呂から上がって来たばかりなのか美しい金色の髪が濡れていて、上裸で彫刻のような体を惜しみなく晒している。 テレビで見たことのある顔だ。 日本人にはない彫りの深い顔立ち。しなやかな肉体に、一瞬見惚れてしまう程整った体。宝石のような翠の瞳。 濡れた髪をタオルで拭う姿は艶めかしい色気を漂わせており、蛍は思わず顔を赤くした。 何度もテレビ越しに見ていた姿ではあるが、実際に会ってみるとやはりそのスタイルの良さや顔の美しさには圧倒される。 「ど、どうしてリチャード監督が家に……!? しかも、なんでお兄ちゃんが寝てるの!?」 状況がいまいち呑み込めず、動揺を隠しきれずにどもりつつ尋ねる。 するとリチャードはああ、と納得しながら、くすりと笑みをこぼした。 その仕草が妙に艶めかしく、思わず見惚れてしまいそうになる。 「お兄ちゃん? Oh,そうか。君がソウマの妹か。ソウマに似てとてもキュートだ」 にっこりと微笑まれて、かぁっと顔が熱くなった。 イケメンはずるい! サラリとそんな事を言われてしまえば嫌でも意識してしまうじゃないか。 蛍は思わず頬を赤らめるが、すぐにはっと我に返った。 違う。そういうことを言っている場合じゃない。 彼は一体何者で何故ここにいて、兄とどういう関係なのかをはっきりさせるべきだ。 こんなイケメンが2人居るはずが無いから恐らく本人で間違いないだろうが、状況がいまいち呑み込めない。 警戒心が強い兄が心を開いていたのは祥太郎だけだったはずなのに。 一体2人はどういう関係? さっきから頭に浮かぶ疑問は増えるばかりである。

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