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02-5.
「そうか。いいものを手に入れたよ」
欲情を孕んだ目を向けられる。
全身を舐められるような視線に晒されながらも、レオナルドは暴れない。反抗的な言葉は口にするものの、逆らうつもりはないのだろう。
「口を開けろ」
言われた通りに口を開ける。
「本当は立てなくなるくらいのキスをしたいんだけどな? 正式に婚約が結ばれるまで我慢をすることにしたんだ」
ジェイドは前屈みになり、レオナルドの唇を指で撫ぜる。
「だから、今日はこれで我慢しろよ?」
口の中に指を一本だけ入れられる。
不快だと訴えるかのように眉を寄せたレオナルドの顔を幸せそうに見つめながら、レオナルドの口の中を掻き混ぜる。
……気持ち悪い。
噛み千切ってしまいたいほどに不快だった。
「反抗的なところも可愛いな」
それに対して悪態を吐くことを封じるかのように指を二本に増やす。
口の中を掻き混ぜられ、口を閉じることを許されない。レオナルドの口の中を弄り、まるで、歯を立てるように促すかのように何度も歯を撫ぜる。
「婚約者を寝取られて正解だった」
指を口の中から抜き取る。
レオナルドの唾液で濡れた自身の指を二本、舐める。その姿はジェイドの容姿だけで評価をする未婚の女性ならば歓喜するだろうと、簡単に想像することができるほどには刺激的なものだった。
「指だけだと不満だろ?」
「は?」
「そんな顔をするなよ。男なんだからわかるだろ?」
ジェイドの言いたいことを一つも理解ができなかった。
……何をするつもりだ?
ジェイドは自身のズボンに手をかけ、チャックを下ろす。下着をずらし、陰茎を露出する。それをレオナルドに見せつけた。
「レオナルドの可愛い顔を見てたら抑えられなくなった」
……変態か。
初対面の相手に対して結婚を申し込むような男である。
……兄上が気を付けなければいけないと言っていたのは、この男のような奴だったのか。
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