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02-6.
現在、多くの国で同性婚が認められている。
それは同性に対して欲情する人がいるのが珍しいものではないと公言しているのと同じである。未だに異性婚が主流ではあるものの、中にはジェイドのように男女問わずに好意を抱く者もいる。
知識として理解をしていたことではあるが、その対象として見られるのは未経験だった。
「わかるだろ?」
ジェイドの手がレオナルドの頬を撫ぜる。
「チッ、わかりたくもない」
レオナルドは舌打ちをした。
「変態」
レオナルドは遠慮なく言い切った。
「露出狂の相手なんかするつもりはない」
冷めた視線をジェイドの陰茎に向け、すぐに視線をジェイドに戻した。
「そう言うなよ。興奮しちまうだろ?」
ジェイドは興奮しきった目をしていた。
「レオナルド。閉じていいなんて言ってねえだろ」
ジェイドはレオナルドの唇を突く。
それに対してレオナルドは嫌そうな表情を浮かべてから、渋々、口を開ける。
「良い子だ。ほら、舐めていいぞ?」
言われた言葉に対し、目を細める。
信じられないものを見ているかのような軽蔑した眼差しを向けられているのにもかかわらず、ジェイドは気にしていないようだ。
「嫌に決まってるだろ」
再び、口を開けさせた意味を理解したのだろう。
文句を言ってから口を閉じた。
「何でもしてくれるんだろ?」
「行き過ぎた行為はしない。言われた通り、結婚はしてやる。それで条件は満たしているはずだ」
「そうか、確かに強制をすれば行き過ぎた行為かもしれないな」
レオナルドの言葉に対し、ジェイドは納得したのだろうか。
右腕を伸ばし、レオナルドの後頭部を掴んだ。
そのまま、引き寄せ、ジェイドの股間付近に倒れこませる。
「よく考えてくれよ、レオナルド」
抵抗しようとするレオナルドの頭を左手で押さえ、右手で晒された状態の自身の陰茎に触れ、レオナルドの頬に擦り付ける。
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