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02-9.

 しかし、全てをジェイドの思い通りにさせるわけにはいかない。  ……裏を探らせるか。  侯爵家はジェイドの行動を黙認している。  婚約者が寝取られたとはいえ、代わりに伯爵家の次男を嫁にしようなどと考えるのは正気とは思えなかった。ましてや、急に思いついたとも思えない。  ……アルフレッドは利用されたと考えるべきだな。  明らかに裏がある。  それを探る必要がある。 「……押し付けるな」  嫌悪感と抵抗感がある。 「射精させればいいんだろう?」  それでも、いつまでも頬に当てられていて気分が良いものではない。  なにより、誰かにこの状況を見られる可能性を考えると吐き気がした。 「やり方がわからない。だから、間違っても文句は言うなよ」 「俺は気持ちよくなれるのならば、問題ない」  ジェイドはその言葉を待っていたと言わんばかりに笑みを浮かべた。 「……口以外の方法でもいいか」  他人の陰茎を咥えるのには抵抗がある。  触ることですら嫌悪感があるのだ。他の方法でも構わないか、確認してしまったのは仕方がないことだろう。 「いいだろう」  ジェイドは簡単に応じてくれた。 「気持ち良くしてくれよ」  後頭部を押さえていた力が緩む。  レオナルドは姿勢を直し、頬に当てられていた陰茎から少しだけ距離を取る。  それから陰茎を見つめる。  視線を感じて興奮をしたのだろうか。少しずつ大きくなりつつある陰茎に対し、ゆっくりと手を伸ばす。 「生温かい」  陰茎を指で突く。 「なぜ、興奮しているのか、理解ができない」  レオナルドは性欲が少ない方だった。  来年の春には伯爵の地位を継ぐセドリックを補佐していく為に必要な知識は、頭の中に叩き込まれてきた。  しかし、その中でも性に関するものは少なかった。  知識としては知っているものの、実戦はしたことがない。

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