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02-12.
自暴自棄になっているかのような擦り方ではあるが、それがジェイドの陰茎を刺激し続けたのだろう。
「あー、最高」
ジェイドは気持ちよさそうな声を出していた。
限界に到達したのだろう。
射精する。勢いよく射精された精子に対し、レオナルドは反射的に目を瞑ったが、避けることができずほとんどが顔や髪にかかる。
「うっ」
嫌そうな声をあげ、両手を離してしまう。
それから顔を拭おうとしたのだが、ジェイドに止められる。
「レオナルド」
レオナルドの髪を撫ぜていた手が離れる。
それから迷うことなく、レオナルドの鼻を摘まんだ。嫌がるような素振りを見せるレオナルドに対し、ジェイドは何も言わない。
「うっ」
数十秒ほど堪えていたレオナルドだったが、我慢の限界だったのだろう。
これ以上は呼吸を止められないと言わんばかりに口を開いた。その隙にジェイドは再び立ち上がった陰茎をレオナルドの口の中に押し込む。
「うぐっ!?」
抵抗をしようとするレオナルドの頭を手で押さえ、強引に前後させる。
「うっ、ぐっ、んんっ!!」
喉の奥まで陰茎を入れられて苦しいのだろう。
生理的な涙がレオナルドの眼から零れ落ちる。それはジェイドを興奮させる要因でしかなかった。
「苦しい?」
ジェイドは熱に浮かされた声で問いかける。
「苦しいよなぁ」
幸せな表情を浮かべながら、手は緩めない。
強制的に咥えさせた陰茎を口の中から追い出そうと必死になって舌で押し返そうとするレオナルドの行為は、ジェイドの快感を高めるだけだった。
「主導権を握ったと思って油断しただろ?」
「うぐっ」
「そんなわけないのに。バカだな。油断してると警戒心が薄くなるのは、レオナルドの悪い癖だ。今後は注意をしておくように」
レオナルドの頭を押さえていた力を僅かに緩める。
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