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02-16.

 距離を取ろうとレオナルドはジェイドに背を向けた。  腕が掴まれているのならば、腕が伸ばせる限界のところまでは離れられると判断をしたのだろう。 「釣れないことを言うなよ」  ジェイドはレオナルドの腕をもう一度引っ張る。 「気持ちよくしてやるから」  先ほどまでの行為で心身ともに疲れていたのもあるだろう。  強引に引っ張られたことにより、レオナルドは姿勢を崩した。倒れそうになるのをジェイドは待っていたと言わんばかりに左腕で捕まえ、そのまま、慣れた手つきで自身の膝の間にレオナルドを座らせる。 「離せ」  レオナルドは威嚇をするかのような声を出す。 「嫌だ」  ジェイドはレオナルドを掴んでいた手を離し、両腕で抱き締める。  宝物を手放したくないというかのように優しく包み込む。 「二度と離さない」  首に顔を埋める。  まるで、そこにいることを確かめるような仕草をするジェイドに対し、レオナルドはくすぐったいのか嫌そうな表情を浮かべた。 「くすぐったいんだよ!」  前髪が触れるのだろうか。  レオナルドは腕を後ろに回し、ジェイドの行動を止めようとする。 「なにをするんだよ」  レオナルドは文句を口にする。 「悪い。でも、もう少しだけ」  ジェイドは幸せそうに言った。 「触れるのが苦手なのは変わんないんだな」  懐かしそうに言った。  背中を預けている形となっているレオナルドはジェイドの言葉に首を傾げる。ジェイドがどのような表情をしているのか、わからなかったが、レオナルドはなぜか幸せそうな顔をしているのだろうと思った。  ……理解できない。  ジェイドとは昨日会ったばかりのはずだ。  伯爵家を脅迫するような形で強引に婚約を結ばせ、結婚しようとするような男だ。その証拠が欲しいと口の中を強引に犯すような人でなしだ。

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