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02-8.

「あれ? レオナルドさん?」  クリスは想像していた反応とは違い、きょとんとしているレオナルドに対して腕を伸ばす。それはレオナルドに触れる前にアルフレッドによって振り払われてしまったが、痛そうな顔すらもしなかった。 「もしかして、僕が言った言葉がよくわからなかったの?」  クリスは珍しいものを見つけた子どものように目を輝かせた。 「それなら、言い換えてあげるね!」  勢いよく立ち上がる。 「僕とセックスしよ!!」 「あああああああっ!!」  クリスの言葉とかぶせる様にアルフレッドが叫んだ。  反射的にレオナルドは飛び跳ねた。それから、まだ叫ぼうとするアルフレッドの足を軽く蹴り、静かにさせる。 「ちょっと、アル君。うるさいよ。レオナルドさんに僕の可愛い声が聞こえなかったじゃない!」  クリスは座り直す。  直接的な表現をすればレオナルドに意味を伝えることは出来るが、アルフレッドに邪魔をされると悟ったのだろう。 「お前が兄さんにとんでもないこと言おうとするからだろ!」 「だって、ちゃんと言ってあげないと伝わらないと思ったんだもん」 「伝わらなくていいんだよ!」  アルフレッドは掴みかかりそうな勢いだった。  ……良い言葉ではなかったのだろうな。  アルフレッドの叫び声に邪魔をされ、クリスがなにを言ったのか、レオナルドは聞こえなかった。隣で大声を出されてしまえば意識はそちらに持っていかれるのは当然だろう。  ……弟に庇われるとは情けないな。  その為、嫌味を言われたのだと判断した。 「もう。どうして邪魔をするのかなぁ」  クリスは大げさにため息を零した。 「でも、良いことを知っちゃったから許してあげる」  いつの間にか用意をされていた菓子に手を伸ばす。 「バカみたいな話をする為だけだって言うなら今すぐ帰れ」  機嫌が良さそうにしているクリスに対して、アルフレッドの機嫌は悪い。  不機嫌になっているのを隠そうともしないアルフレッドに対し、クリスは余裕そうな表情を浮かべていた。

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