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03-27.

「レオナルド」  考え事がまとまったのだろうか。  ジェイドは悪意など持ち合わせていない子どものような眼を向けた。 「直接、測らせてもらってもいいだろうか?」 「いいわけないだろ」  即答だった。  レオナルドはジェイドの問いかけに対してため息を零す。 「このままで何も問題はない」  レオナルドはソファーに座る。 「唯一問題点をあげるのならば、俺のサイズを把握していることが気持ち悪い」  はっきりと言い切った。  遠慮はしない。文句を口にしても滅多なことでは怒らないということは、一緒に過ごしてわかったことである。 「は?」  ジェイドは首を傾げた。  レオナルドが口にした問題点の何がいけないことなのか、まったく、わかっていないのだろう。 「恋人の全部を調べるのは当たり前だろ?」  ジェイドは当然のように言った。  それからレオナルドの隣に座る。素早く距離を取られたことに対して、悲しそうな顔をしたものの、距離を縮めるようなことはしない。 「大前提が違う。恋人じゃない」  恋人だったとしても全部を調べあげるのは違うだろう。 「婚約者の身元調査の必要性はわかる。貴族として当然のことだからな。でも、わかっているだろ? 伯爵家にやましいことは一つもない。それを承知の上で婚約を持ちかけてきたのは侯爵家だ」  レオナルドは貴族としてまともなことを口にする。  不利益にならないように相手の素性を調べ上げるのは貴族の習性だ。侯爵家ともなれば密偵を使ってやましいことはないのか、調べ上げてもなにもおかしいことはない。 「それには身体のサイズを測るのは含まれない。本人に聞けばいいというものでもないし、勝手に調べ上げるようなことでもない」  しかし、レオナルドの体格を調べ上げる必要はないだろう。  衣類を準備するのはデザイナーの仕事だ。当然、衣類を準備する為に身体の大きさを測ることもデザイナーの大切な仕事の一つである。  決して、侯爵家の嫡男が調べ上げるようなことではない。

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