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03-18.

「大丈夫だから。少しだけ力を抜いてみろよ」  ジェイドの言葉に対し、レオナルドは頷いた。  三度も射精をしていればまともな思考回路など働いていないのだろう。  力を抜けと言われてもその方法さえわからないと泣き出しそうな顔をしながらも、ゆっくりと息を吐いた。  深呼吸をすれば力が抜けると考えたのかもしれない。 「そうそう。その調子」  ジェイドはレオナルドの髪を撫ぜる。  それだけでレオナルドは蕩けた顔で幸せそうに笑った。 「動いても大丈夫か?」  耳元で囁く。  その声にすらも敏感となった身体は反応していることにレオナルドは気づいていないのだろう。 「好きにっ、しろっ」  レオナルドはシーツを握りしめていた手を離し、ジェイドの背中に回した。  痛みはある。  しかし、その痛みを忘れてしまえるほどの強い快感に理性を捨てたのだろう。頭が真っ白になるような快楽を求めてしまう。  蕩けた表情がそれを物語っている。 「わかった」  ジェイドはレオナルドの唇に軽く触れる。  それから、ゆっくりと腰を前後に動かす。その度に快感に委ねた甘い声をあげるレオナルドはジェイドの理性を揺さぶっているつもりなどないのだろう。 「あっ、ああっ」  腹の中を突かれるたびに甘い声が漏れる。  レオナルドはジェイドに縋りつくように抱きしめる。ジェイドはそれに応えるかのように腰を激しく降り始める。 「ひゃあっ」  理性が残っていたのならば、自身の口を塞いでいたことだろう。  それすらも出来ずに与えられる快楽に溺れる。 「あっ、ああああっ!」  何度、出し入れされたかわからない。触れられていないのにもかかわらず、再び固さを保ったレオナルドの陰茎は四度目の射精をした。  白濁とした色は薄くなり、射精の度に意識を手放しそうになる。何も考えられなくなり、身体は僅かに痙攣をする。  情けなく口は開けたままになり、零れる声は喘ぎ声ばかりだ。

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