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03-19.
手放しそうになる意識を引き戻すのはジェイドだった。
「ひぐぅっ!?」
ジェイドが腰を強く打ち付ける。
その衝撃でレオナルドは意識を取り戻したが、与えられる快感が強すぎるのか、目が虚ろになっていた。
「っ!?」
ジェイドは言葉にならない声をあげた。
意識を手放しそうになった反動により中を締め付けてしまったのだろう。その衝撃で射精しそうになるのを堪える。
「中にっ、出すから」
限界だった。
ジェイドは無断で中出しをするわけにはいかないと思ったのだろう。
挿入をした時点でコンドームを付けなかった為、同意を貰ったと考えてもおかしくはないが、反射的に口にしていた言葉だった。
「な、かぁっ……?」
レオナルドは喘ぎながら聞き返す。
思考回路は既にまともに動いていない。快楽の中に溺れ切ってしまっているレオナルドはジェイドが口にした言葉の意味も理解していなかった。
「それ、きもち、いいっ?」
途切れ途切れになっている声で問いかける。
執事が与えた本により最低限の知識を得たとはいえ、体験していないものは未知の快楽だ。
「あぁ、最高に気持ちいいよ」
「そっ、かぁっ。んっ、じゃあ、ちょーだい」
キスを強請るように口を開けて見せたレオナルドに対し、ジェイドは衝動のままに腰を打ち付ける。
与えられる快楽を待っていたと言わんばかりの蕩けた表情で喘ぎ声をあげるレオナルドの唇を奪うように重ねる。
何度も舌を絡め合い、激しい口付けをする。
「んっ、ぁっ」
レオナルドの声が漏れる。
ジェイドは射精をした。勢いよく放たれる熱い精子はレオナルドの腹の奥に放たれる。それは想像絶するほどに強い快感だった。
満たされている。
まるでその時を待っていたかのようにも感じてしまう。
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