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04-1.

 ジェイドと共に暮らすようになってから半月が経過した。  毎日のように繰り返される性生活もジェイドには口が裂けても言えないが、日常の一部になりつつある。  レオナルドは侯爵家の邸宅で幸せに暮らしている。  他人の目にはどのように見えるのかを気にすることもなく、ジェイドが重苦しいほどに向けられる愛情を受け入れ、同じように愛することにも慣れてきた。 「――ジェイド」  玄関が開けられる。  その音を駆けつけ、レオナルドは半日ぶりとなるジェイドに飛びつく。 「おかえり」 「ただいま。レオナルド」  騎士団の制服を着たままのジェイドは抱き着いてきたレオナルドに対して、愛おしそうに微笑んだ。それから触れるだけの口付けをする。  いつの間にか、出かける前と帰宅した時には触れるだけの軽い口付けをするのが日課になっていた。 「俺の可愛いレオナルド」  ジェイドはレオナルドを抱き締める。  仕事の間、離れているのが苦痛で仕方がないのだと嘆いていたことを思い出し、レオナルドはジェイドのしたようにさせる。時々、暴走をすることがあるが、二人の時間を堪能している時はレオナルドを溺愛しているだけだ。 「愛している」  毎日、数えきれないほどの愛を囁く。  レオナルドはその度に恥ずかしそうに頬を染めるが、一度も嫌ではなかった。 「……俺も」  レオナルドはそれだけ言い、強引にジェイドの腕の中から抜け出した。  ……まだ慣れない。  すぐに赤くなってしまう。  それを隠そうとしている仕草を眺めているレオナルドが緩んだ笑顔を浮かべていることに気付き、よけいに恥ずかしくなってしまう。 「明日は?」  レオナルドは顔を隠しながら問いかけた。  同棲を始めてから半年が経った。その間に第二騎士団の仕事は忙しくなり、まともに休日が取れていない。  体力には自信があるのは、身をもって知っているものの、愛おしい婚約者の身体を心配するのは当然のことだろう。

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