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01-8.

「僕はレオの命を奪った奴を許さない」  セドリックの言葉に対し、アルフレッドも泣きながら頷いた。  伯爵家の人間は同じことを思うだろう。  気性は荒いところもあったが、根は素直でなんでも信じてしまうところのあるレオナルドは愛されていた。研究に没頭をすると食事や睡眠を忘れてしまうレオナルドのことを心配していた使用人たちも少なくはない。  一方的に命を奪われていいような存在ではなかった。  なぜ、命を奪われたのか。  理由が明らかにされないまま、死を悔やむことはできない。 「どこかに証拠があるはずなんだよ。あの子は研究熱心だけど、保険もしっかり掛けられる子だったから」  危険を伴う大規模魔法を開発していたのならば、それを解除する方法も考えていたことだろう。愛用していた机の引き出しを開ける。  ……レオ。  そこには手紙が入れられていた。  休暇中にやり取りをしていたのだろう。手紙を掴み、差出人の名を見るとセドリックの表情が歪んだ。  ……ジェイド!!  机に叩きつける。  一通ずつ手紙の差出人を確認していく。この引き出しの中に入っているのは、すべてジェイドから送られてきた手紙のようだ。  ……これが最新の手紙か。  開けられた形跡がある。  なにを考えながらレオナルドは手紙を読んでいたのだろうか。  セドリックは手紙を開く。  そこにはレオナルドに向けられた愛の言葉の数々が書き綴られていた。 「……なんだよ、これ」  愛の言葉には違いはない。  しかし、異常な言葉も含まれている。 「アル」  セドリックの声は震えていた。 「レオに想い人がいた話は聞いたことある?」  ジェイドの愛はレオナルドに向けられているのは手紙を見ただけで理解できる。その愛は異常だった。レオナルドが他人に傾倒をしていることを非難し、レオナルドの愛は正しいものではないと断言をする内容が書かれている。  そして、最後にははっきりと書かれていた。

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