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第五章・3

 もう、どれくらいこうしているんだろう。  ほんのさっき、始まったような。  でも、ずいぶん長くこうしているような気もする。 「あ、あぁ。んっく、うぅ。はぁ、あぁ……」  悠希は、貴士に指で体内を探られていた。  一本だった指は二本に増やされ、ぬぷぬぷと出入りしている。  長い貴士の指が、時々敏感な部分に当たる。  そのたびに悠希は、体に電流が走るような快感を覚えていた。 「も、もう。許してくだ、さい……」 「気持ちよく、ないか?」 「いえ、あの。ごめんなさい」  気持ちいい。  それを、悠希は認めたくなかった。 (僕、こんなにいやらしい子だったんだ)  初めてのセックスで、もう悦楽を貪るような、はしたない子。  そんな自分を、認めたくなかった。 「っやぁ! あっ!」  声が、出ちゃう。  そのたびに、先端から露があふれる。  悠希は自分の体の変化に、ついて行けないでいた。

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