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第1話②

ひどい店だと言ったが撤回する。 歴代の家庭用ゲーム機からボードゲーム カードゲームまである。スタッフの中には大会に参加する程のガチなカードゲーマーもいるらしい。 俺はアルコール度数の低い柑橘系のカクテルを飲みながら同世代のスタッフ達と小学生時代に流行ったゲームの話題などで盛り上がった。 大学生でまだまだガキだが、就活の準備を始めた俺にとって久しぶりに子供に戻れた気がして懐かしさが心地よかった。 黒髪ポニテの美人は26歳で店長代理をしている。元は別のお店で働いていたらしい。 美人は主にお酒作りを担当しており他の客ともあまり話していなかった。 美人は、ふと目が合うと2人だけの秘密事をしているように瞼を細め怪しくも慈愛に満ちた表情を向けてきた。 ふふっと一瞬緩められた口元は魅惑的で俺は何度も釘付けになっていた。

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