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何もしない日

そろそろ洗濯をしないといけない、牛乳がもう無くなりそう、靴をそろそろ新調したい、なんて話し合って、じゃあ晴れたら洗濯して出かけよう、と言って寝たのに、気が付けば13時。 「ハジメ〜…起きろ〜…」 ごろんごろんと転がって、ハジメに乗り上げて、体全体で揺すってみても起きる気配がない。 比較的最近は健康的な生活をしていたから寝不足という訳でも無いはずだが、どうも今日は起きられない日みたいだった。 「(まあ俺もこんな時間まで寝てたしな)」 別に急ぎじゃ無かったし、洗濯物も乾燥機を使えばいい。 じーっと寝顔を見つつ、今日の予定を一旦リセットすることにした。 「(それにしても)」 成人男性一人乗せてもビクともしないハジメって…… 「(なんかいいな)」 穏やかに眠るハジメとは裏腹に、欲が集まってくる感覚。 目を閉じて、胸いっぱいに匂いを吸い込んで、次に目を開けた時には完全に欲情していた。 「(寝てるハジメが悪い)」 休日の昼下がり、暖かい日差しに包まれた室内。 平和で、穏やかで、安らかな環境の中、響く音だけが異質な存在だった。 布団に潜り込んで、ハジメのズボンをずり下ろして、まだ何の反応もしていない性器に触れる。 温かくて柔らかくて、顔を近付けるとハジメの匂いがした。 手で支えつつ湿らせた唇でキスすると、少しだけ反応する太もも。 布団を持ち上げてハジメの顔を確認すると、まだ穏やかな顔で眠っていた。 ただでさえ暖かい春の日に、布団に潜り込んでいるせいで暑い。 それでも起きた瞬間ハジメがどんな反応をするのかが気になって、隠れ続けることにした。 口に含んで、舌でくすぐって、吸い付いて、どんどん濡らしていく。 頭を前後に動かすと同時に玉も優しく揉んでやれば、腹筋が動く感覚と芯を持ち始める性器。 溢れる唾液を手で掬って、口に入らない部分を扱いてやれば更に反応が良くなった。 暑くて、熱くて、息が荒くなって、動きが激しくなる。 布団の重みが動きを制限していて、それがまた興奮に繋がった。 くすぐっていた舌を止めて力強く吸い上げるとハジメの味がして、それが堪らなくて俺も自分の性器を扱き始める。 寝ているのに興奮しているハジメと、興奮させているのは俺だという高揚感。 ゆるく立ち上がっていた俺のは触れるとすぐに固くなった。 じゅぷじゅぷと響く音が布団の中で篭っていて、自分の頭の中で響いているかのように錯覚する。 気持ちいい、えろい、でも、物足りない。 必死に舐めて、吸って、動いて、自分の性器を握る手に力を篭めるが決定打にならない。 もっと、もっと、と深くまで飲み込んで、喉と息の苦しさで涙が滲む。 酸素が足りない、くらくらする、イキたい、足りない、もっと。 ズッと鼻水を啜って性器から口を離すと、突然の開放感。 眩しくて、寒さすら感じて、ぎゅっと縮こまって、目を開けると、感情の読めないハジメと目が合った。 「うあ…お、はよ…」 イタズラがバレた時の子供のような気持ちになって、そっと目の前の性器と距離を取る。 なんで無言?怒った?でもちんこ元気なまんま… 舐めるか止めるかの脳内会議を始めようか検討していたら、上半身だけ起こしたハジメに太ももを掴まれて、引き摺られて、気が付けばシックスナインの形になっていた。 「続けて」 「ぅえ!」 まだ頭が追い付いていないのに腰をがっちりと捕まれ、温かい口内に飲み込まれる性器。 手なんて比べ物にならない快感に腰が跳ねて、それすらも抑え込まれて力が抜けた瞬間頬に当たる熱。 ほとんど無意識でそれを掴み、口に含むと押し上げられ、引っ込んでいた涙がまた溢れ出した。 「んん!」 慌てて手で抑えるも腰の動きには叶わなくて、逃げようとすると性器が吸われる。 先程までは快感が足りなくて仕方なかったのに、今度は刺激が強すぎてすぐに果てそうだった。 「ま…ッ…はッ…!」 太ももに力が入らなくて腰が落ちそうになる。 耐えなきゃ、と思うのはハジメの為でもあったがこれ以上の刺激に耐えられない俺の為でもあった。 「あ、は、…じ…ッ」 待って、一旦落ち着け、落ち着いてくれ、止まって、一回休憩、もう無理、出る、 頭の中ではうるさく叫べるのに、口にしようとするとハジメの性器と快感に邪魔されて言葉が発せない。 せめて外に、と逃げようとしても腰を掴む手の力が強くなるだけで、目の前の太ももに縋って、一際大きく声が上がって、ビクビク痙攣していたら後ろに触れられる感覚。 俺が出したものを俺の後ろに塗り込んでいるらしく、ぬるぬると入って来た指は簡単に飲み込めた。 少し上にズレて行ったハジメを追いかけて性器を握り込めば、寝ていた時より遥かに固く、熱くなっていて思わず中の指を締め付ける。 きっとその反応も原因も気付いているだろうが無言で中を広げるハジメをそのままに、シーツに脱力して手でハジメのを扱いた。 後ろを弄られて、ハジメの胸板で擦れる性器が気持ちよくて、緩く揺れる腰が止まらない。 増やされた指に反応して動きが止まれば叱るように腰を打ち付けられて、性器を握り直せば褒めるように中を撫でられた。 ぐちぐちと響く音、荒い吐息。 外では子供のはしゃぐ声と犬の鳴き声がして、背徳感と幸福感でまた中を締め付けた。 「君のせいだから」 久々に聞こえた声は欲を孕んでいて、振り返ろうとした俺の下から抜け出したハジメが勢いよく挿入して来る。 「ああッ!!」 押し出されるように出た声に、響き始めるぶつかり合う音。 前を刺激されるのとはまた違った快感に、今日の予定を完全にリセットした。 「君のせい」×「寝てるハジメが悪い」

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