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印象的なブルーグレー色の髪、冷めて見える青金色の瞳。
どれも、彼の特徴と、言えるだろう。
噂は、兼々、聞いていたが。
ウリエルが…。
相手にするのは、初めてだ。
魔王の、右腕という肩書きがあるくらいだから、自分より上なのは、把握済み。
これほどの男が、指揮を取る軍隊が、下界を襲っていると、真実味を、叩き付けられると、恐ろしい物を感じる。
『『プリゾ』の家系は、少々、厄介ですよ』
ー…解っています。
傍に、居るだけで、感じる威圧感。
押し潰されそうになる圧倒的な力差。
これが、魔界エリート組に立つ、人物の力量なのだろう。
例え、熾天使(セラフィ-ム)が、何人と掛かろうとしても、この、男には、敵わない。
実力の差を、思い知らされる。
ー…貴方は、危険。
心の中で、蟠りが、生まれる。
ウリエルは、相手の気迫に、圧倒されるばかりであった。
噂では、天候を、操れるとか、上層部や、前七大天使が言っていたのを思い出す。
『流石、魔王の右腕。一筋縄ではいかない。私達の部下は、軈て、全滅させられそうになった』
そんな力を持っている彼が、下界で、部下達の動きを観察とは、余裕ある態度が、何とも言えない。
傍観にしては、趣味が悪すぎる。人間の生きざまを見て、微笑んで、嗜んでいるのか。
それとも…。
気まぐれか。
ウリエルは、彼の行動が、読めない事に悩んだ。
確かに、噂通りの精悍の顔付きは、女神も落ちるだろう。故に、大人の色気という物が溢れ出しているのが、苛っとさせる。
自分の容姿を理解しているのか、不明だが、こいゆう風に、余裕綽々な所を見ると、容姿は、あまり関係ないのか。
それとも、単なる当て付け。だとすれば、益々、喰えない。
しかしながら、この、男は、見れば見る程『ティーベル三兄弟』に並ぶくらいあると、自覚させられてしまう。
彼方は、彼方で…。
美形の塊だ。
ー…長男のアルザリ卿を見れば。
周りの男集団は、敗北決定を、押し付けられる。
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