14 / 56

第14話 地下室の奴隷たち~「ザーメン搾り隊」②~※

「……くっ……! ううっ……!」  強引にせきとめられた排泄感と、むず痒いところまで届かない――たんなるストッパーとしてのプラグに、少年は咽び泣く。  腹は相変わらずグルグルと鳴り、死ぬほどつらい。  が、それでも――栓をしてもらったことに、礼をいわなければならない。 「あ……だらしないケツマンコに……栓をしていただき……ありがとうございます……」  よろよろと起き上がった少年は、両手を前につき、額を床にこすりつける。 「ふん。もう、もらすなよ」 「はい……」 「わかったなら、とっとと仕事をしろ」 「承知しました……」  客は、それぞれの「椅子」のもとに戻り、腰を下ろす。  ふたたび、酒を飲み出した男たちの前に、ザーメンを入れるためのビールジョッキを手にした少年はひざまずき、 「失礼します……」  ジョッキを横に置き、客のスラックスの前をひらき、ギンギンに勃起したペニスを取り出すと、うやうやしく両手で捧げ持つ。 「お……おチンポ……しゃぶらせていただけますでしょうか?」 「よし、まずは犬みたいにしっかり臭いを嗅げ」 「はい……」  蒸れた中年男のペニスに鼻を近づけ、 「ご……ご主人様の……逞しいオスの臭いがします……」  少年はスンスンとそのくさい臭いを嗅ぐ。 「おまえらはほんとうにチンポが好きなんだな。このザーメン奴隷が」 「は、はい……おチンポ……しゃぶらせていただき――ありがとうございます……」  客のザーメンでジョッキを満たさなければ、少年の仕事は終わらない。  ザーメンの量がいちばん少なかった者が罰ゲームを受けることになっているため、「ザーメン搾り隊」の少年たちは必死で客のチンポをしゃぶるのだ。 「よし。だったら存分にしゃぶらせてやろう」  がしっと頭をつかんだ男に、いきなり喉奥までチンポを突っ込まれ、少年は白目を剥く。 「……ウッ……! フッ……グッ――オェッ……!」 「口を大きくあけろ! 喉マンコでしっかり咥えるんだよ!」  男の陰嚢とペニスで鼻と口を塞がれ、窒息しそうになりながら、少年は、男のモノを口いっぱいにほおばる。  ピンヒールの脚をM字にひらき、フゴフゴと豚のように鼻を鳴らし、男の欲望に奉仕する少年。  やがて、 「イくッ……ぞっ……」  少年の頭をガクガク揺らしながら、男はその口にビュルビュルとザーメンを放った。   「ふぅ……よし、見せてみろ」  男のことばに、口を大きく開けた少年は、口内にたまった男のザーメンを見せる。  唇の端から、溢れ出したザーメンが流れ、少年の顎を滑り落ちていく。  涙に濡れた大きな瞳。  ヒクヒクと動く小さな鼻梁。  許可が出るまで、ずっとそのままでいなければならない少年は、すがるような目で男を見上げる。  そうしている間にも、腹のなかでは、ギュルギュルと下剤が暴れ続けているのだ……。 「よし」  ようやくゆるしを得た少年は、ジョッキの中に男のザーメンを吐き出した。  ザーメンとともに流れた唾液が、ツウッ、と糸を引き、男のペニスに抉られ続けた喉がゲェゲェと苦しそうに鳴る。  が――少年に、息をつく時間などない。 「大事なザーメンミルクをいただき――ありがとうございました……」  ジョッキを横に置き、ふたたび男の前にひざまずくと、 「おそうじフェラ――失礼いたします」  ハムスターのように頬をふくらませ、咥えた客のペニスを、チンカスまで舐めとりながらきれいにしていく。   「よし。もういい」 「はひ……」  すみずみまで舐めあげた客のペニスをスラックスのなかにしまい、頭を下げる。 「次はこっちだ!」  横の客が、少年のチンポのコックリングチェーンを引いて催促する。 「ひっ……!」  バランスを崩して仰向けになった少年に馬乗りになった客は、 「ははっ。相変わらずひでー腹だな」  膨らんだ少年の腹を、ぐいっ、ぐいっ、とこぶしで押す。 「うっ……! ぐぅッ……!」  ブチュッブチュッ、と下った腸液に、アナルストッパーがピクッ、と押し下がる。 「おらおら。クソもらさないようにしっかり入れとけよっ」  さらに奥にねじ込まれ、 「ヒィィィッ……!」  と悶絶する。  ピクピクと小鹿のようにふるえる少年を、真上からのぞきこんだ客は、 「そうそう。おまえはこの顔が最高なんだ」  と笑う。 「このおっぱいも可愛いよなぁ……まだまだ小さくて――ちっぱい、ってヤツか?」  自ら取り出したペニスを、少年の乳首にグリグリとこすりつけ、もう片方の乳首を爪で、ピンッ、ピンッ、とはじく。 「あっ、はっ……あっ……アァッ……」 「おっ、乳首、おっ()ってきてるじゃないか。気持ちいいのか?」 「あっ……はっ……はいっ……」 「だったらもっと気持ちよくしてやろう」  気分をよくした男は、かごから電マをふたつ持ってくると、両方の乳首にウィィィィーンッ……と押し当てた。 「あっ……あぁっ……!」  「へへっ、ここもどうだ?」  電マをいきなり亀頭とサオに擦りつけられ、強すぎる刺激に少年は跳ね上がる。 「……ッ……! ぁぁッ……! ひぃぃぃぃ―ッ!」 「おやおや。派手にやってますな」  隣の客が床にひっくり返った少年をのぞきこむ。 「あとでプラグと同時にコックリングも外してやりますか」 「それはいい。クソとザーメン、両方ぶちまけながら、泣かせましょう」 「ふふっ……楽しみですな」  果てることのない――地獄の夜。  そのフィナーレを飾る、地獄のスレイブショーがはじまるまで、少年は男たちのペニスをしゃぶり、笑いながら体じゅうにぶっかけられたザーメンを、ジョッキの中に入れようと必死で追いかけ回していたのだった……。

ともだちにシェアしよう!