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第17話 地下室の奴隷たち~地獄のスレイブショー②~※
「……ウッ……! アッ! アァッ……!」
オオカミ男のマスクをつけた大男が、あぐらのあいだに正面を向いて座らせた椿の膝裏に手をかけ、後ろから持ち上げる。
その巨大なペニスの上に、ズドンッ、と突き落とされた椿は、
「…………ッッ! あ―――――ッッ! あぁぁぁぁッッッ……!」
と絶叫した。
――ステージに、オオカミ男のマスクをつけた、白いTシャツとジーンズ姿の男が登場し、椿に襲いかかったのが、「本番」レイプショーのスタート。
ショーの趣旨が変わったことで、椿は犬としての扱いをうけなくなった。
犬耳はむしり取られ、ニップルリングも、チンポとタマ袋をまとめて拘束されていたコックリングとチェーンもすべて解かれた。
だがそれで自由になったわけでなく、むしろこれからが――正真正銘の地獄だった。
「うっ! ウゥッ……! ……やっ――めっ……てッ……!」
棍棒のように太くて長いオオカミ男のペニスが、椿の尻穴を容赦なく突き上げる。ズチュッ、ズチュッ、という荒々しい抜き挿しの音が、司会のピエロが近づけたマイクに拾われ、ホールにこだまする。
「攻め」役のオオカミ男は、黒人だった。
逞しい褐色の肌と、日本人にはとうていかなわない、デカく、持続力のあるペニス。
「あっ、うっ……! はぁッ――ンッ……!」
オオカミ男が、椿を軽々と後ろから抱え立ち上がる。
結合したまま、前抱っこでユサユサ揺られた椿は、舞台からつながった階段を下り、客のテーブルの前まで連れていかれた。
オオカミ男は、担ぎ上げた椿の脚をぐいっと持ち上げ、図太いチンポに貫かれた憐れなアナルを、客たちに見せつける。
「おおっ、すごい、ケツヒダがこんなにめくれあがって……」
「こんなデカいのを突っ込まれて、チンポ勃ておって」
「まったくしょうもないドマゾ奴隷だ」
立ち上がり、椿のアナルを覗き込んだ客たちは、たまらず取り出した自分のチンポを、シコシコと扱く。
なかにはもう、「椅子」にフェラチオをさせていた者もいる。
「どうぞ。お好きなだけ、ぶっかけてやってください。この奴隷は、ザーメンとションベンをかけられるのが大好きなド変態なんです」
司会のピエロの呼びかけに、
「ほう。だったら、たっぷりかけてやるぞ」
はりきってチンポを扱いた客が、椿に歩み寄り、
「ほらっ、おまえの大好きなザーメンシャワーだ!」
椿の顔に、ドピュッと精液をぶっかけた。
「ウッ……!」
鼻の穴に入ったザーメンに、椿は顔を歪める。
「次は、おっぱいにかけてやるか」
準備していた客が、椿の乳首に向かって、勢いよくザーメンを飛ばす。
ピシャッ、と乳首をはじき、腹へと流れ落ちていく白濁液。
「だったらワシはケツマンコだ。そのでっかいのを咥え込んでるケツ穴を、一度空けさせろ」
客の要望に、「かしこましりました」とステージを下りたピエロは、オオカミ男に指示を出す。
うなずいたオオカミ男は、椿のアナルから、ズルッズルッと長く太い肉棒を引き抜く。
「アッ……」
解放感も、つかの間――ピエロに、指で尻穴を左右に拡げられ、
「さぁどうぞ。ケツマンコの的はこちらです」
ぱっくりと口を開いたアナルを、客の目前に晒される。
「ははっ。ケツマンコ射的か! そりゃあ、いい!」
調子づいた客は、はぁはぁと息を荒げながら一心不乱にマスをかく。
そして、
「そらっ! ケツマンコ当たれっ……!」
と笑いながら、ザーメンを飛ばす。が――わずかに軌道をそれたそれは、尻たぶにベチョッ、と当たり、落ちた。
「くそっ、なかなか難しいな」
「どれ、次は私が……」
「どうぞ。何回でもトライしてください」
そして、客たちは次々と列を作った。
尻穴に一発でヒットし、
「おお、やった!」
と手を叩いて喜ぶ客。
他の客も、競いあうように、その狂ったゲームにチャレンジする。
「……くッ……!」
「くっそー、チンポに当たってしまったか。しっかりこっちにケツマンコ向けてろ、この役立たずめ!」
「も……申し訳っ――ありませ……」
「おっ、やったぞ! おマンコに命中だ!」
「おっ――おめで――とう……ございます……」
結局、客全員が、「ケツマンコ射的」に参加し、半数が成功をおさめた。
「うっ……あぁッ……」
尻穴をベチョベチョに汚された椿は、オオカミ男に抱えられ、ピエロの指でアナルを塞がれながら、ステージに戻る。
「では――せっかくですから、お客さまの貴重なザーメンをどれくらい恵んでいただいたのか、見てみましょうか」
客席に尻を向けて四つん這いになった椿の股のあいだに、排泄用の透明な洗面ボウルが置かれる。その横に、集音用のマイクを用意したピエロは、
「いただいたザーメンをここに全部出してみせろ」
と命じる。
「は……い……」
スクリーンに大映しになる、プリッとした大きな尻と、その真ん中でヒクヒク動くアナル。
「ふっ……うっ……ンッ……!」
まるでうんこをするように、椿は大きくいきむ。
――が、一度奥まで入ったそれはなかなか下りてこず、
「フンッ……!」
力を入れた、そのとき、ブブゥッ……と大きなおならが出てしまった。
マイクに拾われ、ステージ上に響き渡ったその音に、客たちはどっと笑い転げる。
「ははっ! なんて下品な屁の音だ」
「あんな可愛い顔して、クソがたまってるんじゃないですかね?」
「あとで浣腸でもさせますか」
(あっ……ああ……)
消えてしまいたいほどの恥ずかしさに、ワナワナふるえる椿の尻に、
「何してる! 誰が屁を出せといった!」
容赦ないピエロの鞭が飛ぶ。
「ヒッ……!」
跳ね上がった椿は、
「もっ……申し訳ありませんッ……!」
床に頭をこすりつけ、必死であやまる。
「屁じゃなく、いただいたザーメンを出せ。この覚えのわるいケツマンコが!」
止まらない鞭に、椿の尻や背中に、赤い蚯蚓腫れが生まれる。
「ヒッ……ごめんなさっ……アッ……! どうかっ、どうかっ、ゆるしてくださッ……!」
ビクンッ、ビクンッ、と魚のように跳ねながら鞭を受けゆるしを乞う美少年の姿は、そこにいるすべての客のドS心をギンギンにした。
「あんなに打たれてるのに、チンポ、勃ってますな」
「生まれつきのマゾ奴隷なんですよ。ひどくされればされるほど、からだは悦 ぶ――ナチュラルボーンスレイブ、というやつですな」
生まれついての――奴隷。
屹立した椿のチンポに気付いたピエロが、「鞭打ちで感じたのか」と呆れたように鞭を止める。
「あっ……うっ、ウッ……」
羞恥と痛みで顔を真っ赤にした椿は、「も……申し訳ありません……」と懺悔のことばを繰り返す。
肩をすくめたピエロは、
「しかたない。だったら手伝ってやるか」
オオカミ男に指示を出す。
近づいてきたオオカミ男に起こされた椿は、ぐいっと持ち上げられ、大股開きで洗面ボウルを跨ぐ格好をとらされる。
「うっ……あぁッ……」
「このほうが出しやすいだろう。ほら、手伝ってやるぞ」
横に立ったピエロが、椿の腹を、ぐいっ、ぐいっ、と強く押す。
「……! ウッ……!」
尻穴から、ドピュッ、とザーメンがあふれる。
さらに腹を押され、
「くっ……! ウゥッ……!」
ビュルッ、ビュルルルッ…‥と立て続けに、洗面ボウルに落ちていく。
「うっ……くうぅっ……」
膨らんだ尻穴をキュウキュウひくつかせながら、身悶える椿の泣き顔が、スクリーンに映し出される。
「…………もっ……ぜんぶ――でました……」
「ほんとうか?」
こぶしで思いきり、腹を殴打され、もんどり打った椿のアナルから、残っていたわずかなザーメンが、ピューッ……! と飛び出す。
「まだ出たじゃないか。嘘をつくな」
「…………うっ……ウゥッ……申し訳……ありません……」
「よし。お客さまにお礼をいえ。どうしたらいいか――わかってるな?」
「……はい……」
床に下ろされた椿は、よろけながら上体を起こし、洗面ボウルを手に取る。
透明な洗面ボウルは、真ん中ほどの水位までザーメンが溜まっていた。
そのボウルを両手で持ち、
「みなさまの貴重なザーメン……あ……ありがとうございました……」
椿は、頭を下げる。
「こちらのザーメンはこれから……お……おいしく……ちょうだいさせていただきます……」
ふるえる声でいう。
「よし。ボウルに顔を突っ込んで、犬っころみたいにペロペロ舐めろ。飲むんじゃないぞ、舐めるだけだ。わかったな?」
「はい……」
ボウルの横に手を置いた椿は、イカ臭いにおいの充満した洗面ボウルのなかに頭を入れ、自分の腹のなかに入っていた客たちのザーメンを、舐めはじめた。
「……ふっ……おっ……おいひぃっ……れふっ……」
ピチャピチャとザーメンを舐めるその姿に、客席から失笑が漏れる。
「ザーメンミルクがごちそうですか」
「かわいい犬っころですな。ザーメンが目に入ってパチパチしてる」
「はっ……うっ……ふっ……うっ……」
舐めることしかゆるされないザーメンは、だが――なかなか減らなかった。
延々とザーメンを舐め続ける光景に飽きたのか、客席から、
「そろそろハメさせろ!」
という野次が飛んだ。
中断したレイプショーの続きを望む客の声に、ピエロは、
「だったら、こうしましょう。いまから、奴隷のケツにチンポをぶちこんで――ヤられているあいだ、どれだけボウルの中のザーメンを舐められるか、見てやりましょう。ケツにザーメンをぶちまけられる前に舐めきれなかったらお仕置き――というのはどうでしょう?」
と提案する。
「そりゃ、いいアイディアだ」
「ザーメン舐め終わるのと、あの黒いのがイくの、どっちが早いか――競争か」
いいぞ! という声に、
「ありがとうございます。では、さっそくはじめましょう」
ピエロの指示にうなずいたオオカミ男が、けんめいにザーメンを舐める椿の後ろに回る。
「……アッ……!」
片脚を持ち上げられ、アナルにオオカミ男のペニスをぶち込まれた瞬間、椿は、顔をあげた。
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