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第21話 奴隷たちの日常①~「灰皿」「蝋燭スタンド」編~(大スカ)※
椿たち性奴隷が暮らしているのは、クラブが入っているビルの、1Fから3Fのフロアだった。
1フロアに、部屋はそれぞれ5つ。
約60人ほどの奴隷たちが、ランク別に、2~5人に分かれて生活している。
3Fの301号室は、「人間灰皿」の奴隷たち5人。
彼らは、動くことも、食べることも、ギリギリの状態だった。
おむつをあてがわれ、鎖つき首輪を嵌められ、万年床の布団の上に裸で横たわっている。
「うっ、くっせぇなぁ! 早く死なねぇかなぁ、こいつら」
――クラブの開店前。
部屋に入ってきた私服姿の黒服スタッフが、トイレ用の消臭スプレーを撒く。
おむつの臭いが充満する室内は、鼻が曲がりそうなほどの臭さだった。
「ほら、とっとと起きな!」
おむつ回収用のバケツを手にしたスタッフは、「灰皿」奴隷たちを次々と蹴り起こす。
全身火ぶくれと水ぶくれで浅黒くなった少年たちが、よろよろと時間をかけて起き上がる。
「早くしろ、このノロマども」
スタッフは奴隷たちの首輪の鎖を引き、部屋の隅にある浴室にズルズルと引きずっていく。
カビまみれのアコーディオンカーテンで仕切られた、古い浴槽と和式トイレと黄ばんだ洗面台のあるユニットバス。
トイレの前にバケツを置き、
「ここにおむつを捨てろ」
と命じる。
奴隷たちは一列に並んで、一日中つけっぱなしだったおむつのテープを外していく。
もわんっ、という悪臭と、汚物にまみれたおむつに、
「うわっ、ひっで。こんなんしてよく生きてられんな」
スタッフは顔をそむける。
「入れろ、早く!」
「は……はい……」
ボトッボトッとバケツのなかに落とされていくおむつ。
そうしている間にも、ひとりの奴隷のケツ穴から、ゆるい便がブッと漏れ、
「あっ、おまえ、ふざけんなよ! クソはトイレでしろ!」
スタッフは、粗相した奴隷を叱りつける。
「うっ……! もっ……申し訳ありませっ……」
その奴隷は、他の奴隷たちの見ている前で、和式の便座を跨ぎ、
「うっ……くうぅっ……!」
ほぼ水のような便をジャージャー出す。
栄養ドリンクを一日一回与えられるだけの「灰皿」奴隷たち。
過酷なアナル拡張と拷問の果て、彼らの多くは、排泄のコントロールができなくなっていた。
「よし。全員並んでケツをこっちに向けろ」
奴隷たちは、狭い浴槽の中にうずくまり、尻を高く突き出す。
そのからだに水のシャワーをあびせたスタッフは、ボディソープをつけたデッキブラシで、便のこびりついた尻をゴシゴシ乱暴にこする。
「……あぁっ……!」
「ぎゃあぁぁッ……!」
口々に上がる、悲鳴。
たばこを押しつけられできた水ぶくれが割れて血が滲む者もいる。
そうして一応洗浄されたあと、彼らは、アナルプラグとコックリングと尿道ブジーを装着される。
これでもう――クラブの営業の終わる深夜12時まで、排泄はできない。
店は夜7時に始まる。
開店準備のはじまる6時からの約6時間、彼らは、天井からミノ虫のようにぶら下げられて過ごす。
一切の自由を封じられ、ただ「灰皿」として、全身にタバコの火を押しつけられるのだ。
尿道ブジーが落ちないよう、チンポの先をサージカルテープで固定したスタッフは、死んだように横たわる奴隷たちを跨ぎ、隣の部屋に向かった。
※
隣の302号室には「蝋燭スタンド」の奴隷4人と、「ウェルカムボード兼人間花器」の奴隷がひとりいた。
彼らは、ちょうど、夕食の最中だった。
鎖のついた首輪と、昔の奴隷が着ていたような、上半身をわずかに覆う粗末な茶色いワンピース。
ワンピースは腰のあたりまでしか丈がなく、貞操帯を嵌められたチンポと、アナルプラグを嵌められた尻穴が常に丸見えだった。
部屋の真ん中、5人並んで四つん這いになり、目の前に置かれた犬用のステンレス皿に入れられたミンチ状のエサにありつく奴隷たち。
もちろん、手を使うことはゆるされない。
手を皿の横に置き、深さのある皿のなかに顔を突っ込み、フゴフゴと鼻を鳴らしながら、死ぬほどまずいエサを食べる。
水ぶくれだらけの5つの尻の下には、食事と排泄のときだけ外されるアナルプラグが置かれている。
「どうだ? そろそろギブアップしそうなヤツはいるか?」
部屋に入ってきたスタッフが、奴隷の尻側でしゃがみこんでいた他のスタッフに聞く。
「この7番かな。さっきからブッブブブくさい屁がとまらねーよ」
そのスタッフは、額に「7」と油性マジックで描かれた少年の尻たぶを、勢いよく叩く。
「……くっ……!」
とたん、7番の少年の尻穴から、ブーッ……! という大きな放屁の音が漏れる。
両隣の6番と8番の少年の尻からも、プッ、プスゥ〜と間抜けなガスの音が飛び出る。
「屁の大合唱かよ」
ゲラゲラと笑いあうスタッフたち。
「よし、屁っこき隊のコーラスが盛り上がるように、あと1コずつプレゼントしてやろうぜ」
ビニール手袋を嵌めた手で、ステンレストレーに置かれたイチジク浣腸を少年たちの尻穴にズブズブねじ込んでいく。
「……! あっ! アァッ――……!」
すでにもう、3つものイチジク浣腸を入れられていた少年たちは、身をよじらせる。
グルグルという腹の音があちこちで鳴り響く。
――食べているあいだ浣腸を入れられ、こみあげてくる排泄感とたたかう夕食。
急いで食べようとしても、次々に腹のなかに浣腸が入ってくるため、思うようにいかない。
とうとう、ガマンできなくなった7番の少年が、
「うっ……! バッ、バケツッ……お願いしますっ!」
スタッフに頼み込む。
「あ? もうかよ。もう少しガマンできねーのか」
「いや、ムリだろ。こいつのケツ穴、もう全開だぜ」
「しかたねぇな。ほら、ここにクソ、出せ」
「うっ……! あっ、ありがとっ……ございますッ……!」
置かれたバケツにの上に跨がった7番の少年は、
「うっ……うぅっ……! なっ、ななばんっ、うっ、うんこしますっ!」
自分の番号を叫びながら排泄物をまき散らした。
「うわっ、くっせぇ~」
そして、他の少年たちも、「もっ……でっ、でますっ……」とギブアップしていき、彼らは全員バケツに排便したのち、残ったエサを食べるはめになった。
食べ終えた者から順に浴室に行き、ワンピースを脱いで、ホースを手に待ち構えていたスタッフに尻を差し出す。
ケツに直接ホースを突っ込まれ、「ふっ……ぎぃっ――っ……!」とのたうち回る。
尻穴を洗われたあと、赤ちゃん用のおしりふきでからだを拭かれ、
「次はアナルトレーニングだ。そうだな、今日は1000パコにするか」
5つ並んだディルドーピストンの前に全員連れて行かれる。
スタンド式のそのディルドーは、電動式で、連続してアナルを抉り続けられる仕組みとなっていた。
ピストンの回数を1000にセットしたスタッフは、
「自分たちでケツに入れろ」
と命じる。
ディルドーを跨いで腰を落とした奴隷たちは、ピストンにアナルをあてがう。
チンポは相変わらず貞操帯で拘束され、排尿すらできない。
彼らが排尿をゆるされるのは、朝晩二回の決められたときだけだ。
「よし。手を頭の後ろで組め。いくぞ」
「……ォッ……! グッ……! ホォォッ……ンッ……!」
パコッ、パコッ、パコッ、と突き上がるディルドーが、奴隷たちの尻穴を抉り上げる。
手を後ろに組み、ガニ股で腰を落としたスクワットポーズで、奴隷たちは、開店準備までの小一時間、アナルトレーニングを強いられる。
トレーニングが終わるころには、彼らの足はガクガク小鹿のように萎え、尻穴はしばらく締まらない。
「…… あっ……あぁっ……」
そして、開店前には、その尻穴に蝋燭や、生花をブッ刺されるのだ。
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