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第23話 奴隷たちの日常~椿編①(飲尿)~※
1Fには、スレイブショー用の人気TOP3奴隷と、「ザーメン搾り隊」の5人が生活していた。
105号室に、「ザーメン搾り隊」の2人。
104、103、102号室には、ショー奴隷と「搾り隊」がそれぞれひとりずつ、振り分けられていた。
地上出口に一番近い101号室は、黒服スタッフがふたり、交代で寝泊まりしている。
朝――といっても、たいてい10時くらいだが――当番のスタッフに叩き起こされるところから、奴隷たちの一日ははじまる。
朝食。
全員並んでの排泄。
貞操帯、アナルプラグの装着。
チンポおよびアナルへのトレーニング、イラマチオ特訓……。
SMグッズや浣腸道具は、最上階の4Fの倉庫に大量に保管されている。
奴隷たちは誰も入ったことのないその倉庫には、器具や道具のほかに、麻袋で何重にも包まれたあるものが一定期間、保管されていることもあった……。
※
椿の部屋は、102号室だった。
同室は、「ザーメン搾り隊」で一番人気を誇る、身長158センチの小柄な美少年。
客に豚鼻をつけられ、フィストファックでメスイキしたあげく失禁した――椿と同じくらいドSっ気をそそる、大きな瞳の、リスのような少年だ。
少年の名は、「ミキ」といった。
本名は「美希」と書いて「よしき」と読むのだが、少女のようなボブスタイルと、儚げなそのたたずまいから「ミキ」と呼ばれるようになった。
フローリングの部屋にふたつ並べられたシングルベッド。
独立したバスルーム、洋式トイレ、洗面台、冷蔵庫、エアコン。
ベッドの横の鏡台には、ボディと顔用の化粧品が置かれている。
……クラブの稼ぎ頭である、スレイブショー奴隷と「ザーメン搾り隊」奴隷は、特別な待遇を受けていた。
チンポやアナルにプラグを嵌められることはなく、排泄の制限もない。
食事も、栄養バランスのとれた弁当を三食用意してもらえる。
服も、肌触りのよいフリース地のルームウェアをクローゼットから選んで着ることができる。
ただし、開店前になると、入念なボディチェックが行われた。
奴隷のからだでいちばん大切なのは、ムダ毛のないことだった。
奴隷たちはみな、全身の永久脱毛をしていたが、なかでも、ショー奴隷と「搾り隊」は、チンポとアナルに毛のないことが絶対条件だった。
そしてその日も――椿はバスルームで、スタッフのチェックを受けていた。
素っ裸になり、大きく股を開いて自ら尻穴を押し拡げ、
「……お……おマンコ点検お願いします……」
鏡に映る自分の姿に赤面しながら、お願いする。
ビニール手袋を嵌めたスタッフが、椿のケツ穴まわりをつうっとなぞり、
「よし。毛はない。……けど、だいぶまわりが腫れてるな。昨日もいろいろ突っ込まれたからな」
「うっ……!」
ぷっくらと膨れたその部分とアナルの入り口を執拗に突かれ、椿は、びくんっ、と反応する。
「チンポ、もう勃ってきてんぞ。ホント、すけべなおまんこ奴隷だな。イッちまわないようにリング嵌めといてやるよ」
「うっ! くっ――うぅっ……!」
ペニスの根もとをステンレスリングできつく固定され、苦しさに身悶える。
「おっ、おっぱいもコリコリだな。触ってほしくてしかたなかったのか?」
「あっ……!」
ピンッ! ピンッ! とギターの弦をつま弾くようにはじかれ、「あっ……! あぁっ……!」と腰を揺らす。
ぷるんぷるんとふるえるチンポから、ガマン汁がこぼれて糸を引く。
「……おっと――ムダ汁出すなよ」
その鈴口を親指で塞いだスタッフは、
「そうだ――今日のショーの主役も、おまえらしいぞ」
思い出したようにいう。
「えっ……?」
「今日来るVIPから、どうしてもナンバー1のショーが見たいというリクエストがあって、連チャンになったんだと。ケツの洗浄はするなといわれたから、スカトロもありだろうな」
「……そ――そんな……」
「これからショーの打ちあわせだ。4階の応接室でピエロ様がお待ちだぞ」
その名を聞いたとたん、椿はさっと青ざめる。
――30分後。
「……ふっ……! ウゥッ……! ぐっ……――……!」
赤い絨毯貼りの応接室。
黒いレザーソファーの前にうずくまった椿は、ソファーにふんぞり返ったピエロ男の股間に顔を埋めていた。
その横に、今日のショーの手伝いをする黒服スタッフがふたり、立っている。
ステージで使う衣装や小道具がかけられたハンガーラックと、酒類の用意された冷蔵庫。
バイブやエネマグラ、ブジー、浣腸セットなどの入った蓋つきのカラーボックス。
ソファー前のガラステーブルには、今日のショーで使う責め道具が置かれたステンレストレーがあった。
――ピエロ男の正体は、SMショーの興行師だった。
誰も思いつかないような奇抜な発想と、とことんまで奴隷を凌辱し尽くすサディストぶりで、その世界では、ちょっとした有名人だ。
白いスーツとサングラス姿のピエロ男の前で、服を脱ぎ、コックリングだけの裸になった椿は、
「……し……失礼します」
と跪き、ピエロ男のスラックスのジッパーから、半勃ちのモノを取り出した。
ピエロ男のペニスは、巨大で浅黒かった。
純粋な日本人でないのかもしれない。
太い毛の生え揃ったペニスの根もとをそっと握った椿は、ミルクを舐める猫のように、ペロペロとサオから舐め出した。
椿の尻に脚をのせ、オットマン替わりにしたピエロ男は、
「このおマンコに使うバイブとニップルリングを持ってこい。……ニップルリングはY字の、ハンドル付きのだ」
スタッフに命じる。
――数分後。
「……ぅっ……うぅっ……!」
鬼の棍棒のようなイボイボ付きのディルドーを尻穴にひねり込まれた椿は、うめき声をあげる。
乳首に穿たれたニップルリングからY字に伸びたチェーンの取っ手を持ったピエロ男は、
「こら! チンコから口を離すな!」
チェーンを強く引っぱる。
「ひっ! イ――――ッ……!」
びろーんと千切れそうなほど伸びた乳首。
「今日は、クリチンポくじで大当たりしたお客さまにイラマチオしてさしあげるんだ。しっかり練習しておけ。わかったな?」
「……はっ……! はっ……ヒッ――イッ……!」
ギリギリと持ち上げられるチェーンに、からだが前に出る。
(もっ……もっ……切れちゃ……)
涙で目の前がぼやけた――そのとき、股間に頭を押しつけられ、「ふっ……ゴッ……!」と巨大なペニスで気道を塞がれる。
椿の頭を押さえたまま、ピエロ男は、はみ出したバイブの先を革靴のかかとでねじ込む。
強度MAXまで上げられたバイブが、腹の奥をブィンッ、ブィンッ、と容赦なく抉る。
「……ッ……! ―――――ッ……!」
「おっ、喉マンコがキュッて締まったぞ。ほんと、全身おマンコ仕様だな、てめぇは」
愉快そうに笑ったピエロ男は、
「あと3分以内におれをイかせろ。できなかったらお仕置きだ」
ソファー横のテーブルに置いてあった砂時計を逆さにする。
「イラマチオ3分マッチ、スタート。そのあいだ、今日のショーの概要を説明する。わかったな?」
ピエロ男のペニスを咥えた、ひょっとこのような表情で、椿はうなずく。
スタッフが運んできたグラスのウィスキーを飲みながら、ピエロ男は、悠然と話し出す。
「今日のショーの目玉は、衣装だ。オープニングは、毛皮のコートと、黒いベールの帽子をつけて登場する。そうだな……異国のマダム、といった風情で、顔を伏せてステージの中央まで歩いていけ。スポットライトのところで、おれが、おまえの帽子とコートをはぎ取る。その下から現れるのは――ドスケベおマンコ奴隷にぴったりのヘンタイ衣装――ってわけだ」
「その衣装のまま、ガニ股ポーズで客席に挨拶しろ。チンポぷるんぷるん振ってから、ケツ穴も自分でひらけ。ニップルチェーンはコックリングとつなげる。ピンピンに張って、チンポが揺れると乳首もひっぱられるようにしておいてやるよ。
口上は『ぼくはおチンポもおマンコも見られるのが大好きなドヘンタイ奴隷なのでぇ、こんな衣装を着させていただきましたぁ♡』だ。頭悪そうにしゃべれ。それが終わったらテーブルの前に行って、チンポとケツ穴をじっくり見てもらうんだ」
「……次は、クリチンポくじだ。おれが、おまえのクリチンポに、一本ずつ、くじの棒を入れていく。20本全部入るか、このあとテストする。今回は、5人分当たりを入れる。客席まで行って、お客さまに一本ずつくじを引いてもらう。
チンポ突き出して、『クリチンポくじ、引いてくださぁい~♡』。当たった場合は、『わぁ! おめでとうございますぅ~いつもより多めにチンポ回させていただきますねぇ♡』と笑顔でチンポ振り回せ。
コックリングは、タンバリンみたいな鈴付きのにしてやるから、ちゃんと鳴るよう、しっかり振り回せよ」
そうしている間にも、砂時計の砂はどんどん落ちていき――
「……ふっ……ぐっ……オッ……!」
ハムスターのように頬をふくらませ、ペニスをしゃぶり続ける椿の下半身をがっちりホールドしたピエロ男は、
「そろそろ3分経つぞ。しっかり喉マンコ使え!」
椿の頭をがくがく揺らす。
「……ッ! ……ゲッ……ェッ――ッ……!」
えづきそうになるのをぎりぎりのところでこらえた椿は、最後の力を振り絞って頭を上下させる。
が――
「まったくクソの役にも立たねぇおマンコだ」
落ちきった砂時計に、ため息をついて立ち上がったピエロ男は、
「罰として、喉マンコ100高速ピストンだ。自分で数かぞえろよ」
ぐいっと上向かせた椿の喉に、腰を突き出し、真上からペニスを突っ込む。
「……フッ……! オッ……! オォッ……! ンッ―――……!」
電動ドリルのように喉奥をズコズコ抉られ、膝立ちになった椿は、ピエロ男の太腿にすがりつく。
涙と鼻水があふれてとまらない。
50回を超えるころには、ほとんど息もできなくなっていた。
(も……死――死ぬ……)
フッと意識を失いかけたところで、ペニスを引き抜かれ、ニップルチェーンを吊り上げられる。
「げっ……! ほっ……オッ……ェッ……!」
「あともう46だ。それができたらごほうびにションベン飲ませてやる」
「……ウッ……! ……ッ……!」
100ピストンの罰が終わり、そこからさらに数分、奉仕させてから、ピエロ男はようやく絶頂に達した。
「……はっ……あっ……」
口内に出された精液を、椿は、口を開け、見せる。
許可なしで飲み込むことは禁止されているからだ。
「そのまま口開けてろ。ションベンかけてやるから、全部飲めよ。わかったか?」
四つん這いになった椿は、小鹿のようにふるえながらうなずく。
「ほら、おまえの大好きなションベンシャワーだ!」
シャアアアアッ……とピエロ男の小便が、椿の顔面に降り注ぐ。
椿は口を開けたまま、床を這いずり回り、その尿を必死に追いかける。
ザーメンの溜まった口のなかにジョボジョボと入っていく小便。
飲みきれなかった小便が、顎や胸に跳ねて落ちる。
「あーあ、絨毯、汚れちまったじゃねぇか。役に立たない肉便器め」
ペニスをしまったピエロ男は、椿のからだから滴り落ちる小便に舌打ちする。
「どれくらい飲めたか、見せてみろ。……そうだな、ちんちんポーズで見せてみな」
椿は、グーにした手を胸の前に置き、脚を大きく開いた。
コックリングを嵌められたまま、ガマン汁をだらだら垂らすチンポと、バイブのぶっ刺さったアナルと、チェーンリングに引っぱられ、糸のように垂れ下がった乳首。
口のなかには、ザーメンとションベンが、タプタプと満タンに入っている。
「ははっ。ひでー格好」
ピエロ男は鼻で笑う。
「ザーメンとションベン、早く飲ませてほしいです~♡ っ感じでケツくねくねさせてチンポ振ってみせろ。おれが満足したら飲ませてやるよ」
口いっぱいに溜まった精液と小便に、鼻水とよだれをダラダラ垂らした椿は、
「ッ……♡ ……ッ! ンッ……ほッ…‥‥ッッおッッッ……♡……!」
ピエロ男に媚を売るように、ケツを振り、跳びはね、チンポをプルプルさせた。
ぷぅ~っと風船のように膨らんだ鼻水が、まぬけな鼻ちょうちんになる。
「うわっ! 見ろよ、あの顔! 鼻ちょうちんとか、マジで人間終わってんな」
「バイブがクソみたいに出てきてるぞ~。ちゃんとケツ穴引き締めておけよ!」
(うっ……うぅっ――……!)
嘲笑のなか、ちんちんダンスを披露し続け、ようやく飲み込む許可が出た。
「ふっ……うぅっ……んっ……!」
長い睫毛の先をふるわせながら、ピエロ男の精液と小便を、ゴックン、と飲みほす。
もちろん、
「……貴重なザー汁とお小水……飲ませていただき……ありがとうございました」
と礼をいうのも、忘れなかった。
「ふん。こぼしたぶんは全部舐めておけよ」
「は……はい……」
絨毯に浸み込んだピエロ男の尿を、椿は這いつくばって舐める。ツン、と鼻をつくアンモニア臭をこらえながら、犬のようにペロペロ舐め回るその横で、スタッフが、ハンガーラックから持ってきた今日の衣装をピエロに手渡す。
「衣装合わせの時間だ。顔を上げろ」
「……は――はい」
四つん這いのまま、顔を上げた椿は、その衣装を見たとたん、
「……えっ……?」
と目を丸くした。
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