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第24話 奴隷たちの日常~椿編②~※
「へへっ。ヘンタイ丸出し衣装だろ?」
ハンガーに吊るされたその衣装を楽しげに振ってみせたピエロ男は、
「さっそく試着だ。その前にバイブを出せ。大股おっぴろげてクソみたいにひねり出すんだよ」
バイブのスイッチを切り、命じる。
「……は……はい……」
起き上がった椿は、四股を踏むように大きく脚を開き、ピエロ男に尻を向け、
「むっ……うぅっ……!」
と踏んばって、バイブを出そうとした。
が――長さ20センチはあるそれはなかなか下りてこず、
「ふっ! うっ! くっ……うぅっ――ンッ……!」
けんめいに尻を振り、腹に力を込めても、うまくいかなかった。
「クソはいつもすぐ漏らすくせに、肝心なときに出せないのか」
「うっ……もっ――申し訳――ありっ……ませんっ……」
「しかたねぇから手伝ってやるよ。そら」
ピエロ男は、椿の尻たぶをバチ―ンッ、バチ―ンッ、と叩く。
「うっ! ぐっ……! ウゥッ……!」
真っ赤に腫れあがる尻。
さらに、みぞおちに拳を打ち込まれ、
「ぐっ……ほぉ――ッ……!」
とえび反りになる。
「おっ、だいぶ下がってきたじゃねーか。ほら、このまま一気にいきめ」
「……ぐっ……はっ――はいっ……!」
真っ赤な顔でいきんだ椿は、
「ウッ……! う―――ッ……! くッ……!」
和式便所を跨ぐように尻を落とし、
「ぐっ! もっ、でるっ……! バイブッ……でますっ……!」
ミリミリと拡がった尻穴から、ブホッ! と大砲のようにバイブをぶっ飛ばした。
全開になったアナルから、プスーッ、プスーッとガスが漏れる。
「はっ……あっ……! あぁっ……」
大股開きのまま、息を喘がせる椿の尻の下に落ちたバイブを拾いあげたピエロ男は、その先端に付着してたモノを見て、
「……きったねぇな。クソがついてやがる」
と顔をしかめる。
「……今日はケツ穴洗浄はなしと聞いていましたので――」
とフォローしたスタッフに、
「今日のVIPはスカトロが大好物なんだ。縄で吊り下げて脱糞させてほしいというリクエストが来ているから、なるべく溜めこませておこうと思ったんだが――」
椿の目の前に、ゴトッ、とバイブを放り投げ、
「舐めてキレイにしろ。ケツをあげたまま、よしというまで犬みたいにペロペロ舐め続けるんだ。わかったな?」
と命じる。
「……は……は――い……」
ゴツゴツした真っ黒なバイブを両手でつかんだ椿は、床に立てたその先に舌を這わせ、
「うっ……うっ……」
と泣きながら、自分の便を舐め取る。
「もっと足をひらけ!」
「うっ……! はっ……はいっ……!」
膨らんだタマ袋と、ヒクヒクと痙攣する尻穴が丸見えの、ケツを突き出したポーズで、
「ふっ……うっ……くっ……ンッ……!」
よだれがしたたり落ちるまで、バイブを舐め続ける。
「よし」
ようやく解放され、
「あ……ありがとう――ございます……」
バイブから口を離す。
「立ち上がって手を後ろで組め」
「はい……」
頭の後ろで手を組み、ガニ股になった椿の乳首のニップルチェーンを、ピエロ男は強くむしり取る。
「ギャアァァァッ……!」
「うるせぇ」
ビターンッ、と引っぱたかれるチンポ。
「うっ……! ぐっ…………!」
「衣装合わせの時間だ。これを着ろ」
ハンガーから外されたそれは――乳首まわりと股間の部分だけ丸く切り取られた、全身を覆う、黒のラバースーツだった。
「あ……」
困惑する椿に、
「何をしている! とっとと着ろ!」
ピエロ男は、苛立つ。
「はっ……はいっ……!」
椿は慌てて、それを受け取る。
水着よりもぴっちりしたレザーは、生地が伸びず、汗だくになりながら、手首から足首まで覆うスーツを身に着ける。
股間からタートルネックまでつながった前チャックを上げ、
「……着……着ました……」
息もたえだえにいう。
その姿を見たとたん、ピエロ男は、
「はっ……! ハッ……はっはっはっ……!」
腹を抱え、笑い転げる。
「傑作だな。これはきっと客に大ウケするぞ。おい、ボーッと突っ立ってないで、いつものポーズをとれ」
「うっ――はっ……はい……」
手を頭の後ろで組み、腰を落とし、ガニ股ポーズをとる椿の姿に、スタッフたちもゲラゲラ笑いだす。
「ヤバいっすね、これ。裸よりも恥ずかしい格好じゃないですか?」
「だろう? なにせ、こいつのサイズに合わせて作らせた特製スーツだからな。――よし、記念に写真を撮ってやろう」
取り出したスマホを椿に向け、
「ダブルピースしてうれしそうに笑ってみろ」
ピエロ男は命じる。
笑顔をひきつらせ、ガニ股のままピースする椿を、ピエロ男は、いろんな角度からパシャパシャ撮影する。
「――見てみろ」
むりやり見せられたスマホには――
黒いラバースーツから、周囲を10センチほどくり抜かれたふたつの乳首と、チンポとタマ袋を露出させ、アホ丸出しのダブルピースを披露する、無様な性奴隷が映っていた。
ぴっちり股間に貼りついたスーツからはみだしたタマの膨らみは、まるでたぬきの金玉のようだ。
「……やっ――あっ……」
おもわず顔をそむけた椿に、
「ケツ穴は、ハート型だからな。サルのケツみたいだぞ」
アナルまわりがハートに切り抜かれた尻のアップ写真を、ピエロ男は突き付ける。
「うっ……」
「おまえのために作らせたドスケベヘンタイ衣装なんだ。感謝しろよ」
「…………は……はい……」
「よし。次はクリチンポくじのリハーサルだ」
スタッフが、ステンレストレーに載せた器具を持ってくる。
ピエロ男は、ガニ股スタイルの椿のコックリングをはずし、新しい――黒いゴムの周囲に8つほど鈴の付いた、タンバリンのようなコックリングを嵌めこむ。
「……くっ……!」
「大当たりのお客さまには、チンポ振って『おめでとうございます!』と、この鈴を鳴らしてさしあげろよ。わかったか?」
「……は――は……い……」
媚薬入りのローションの入ったシリンジをトレーから取ったピエロ男は、椿のチンポを握り、鈴口にシリンジを突き立てる。
「……ヒッ……! いっ……! 痛ッ……!」
尿道に注ぎ込まれるローションに、椿は脚をカクカクさせる。
「こら、動くな。チンポくじを入れやすいようにしてやってるんだ」
「うっ……くっ――ウゥッ……!」
シリンジが抜かれた瞬間、チンポの先っぽから、入りきらなかったローションがプシュッと噴き出した。
じんわり染み出した媚薬の効果でビンビンに勃ちあがったチンポのコックリングの鈴が、シャリンシャリンと揺れる。
(あ……熱い……)
ジンジンと痺れる性器の昂りに、椿は、犬のようにハァハァと舌を出す。
「さっそく気分を出しやがって。このエロおマンコが」
「ケツ穴もパクパクしはじめましたよ」
後ろに回り、尻たぶを拡げたスタッフがピエロ男に申告する。
「乳首もビンビンじゃないか」
赤く膨れ上がった乳首を、ピエロ男は、ピンッ、ピンッ、と強くはじく。
「うっ……! ほっ……! おぉっ――んッ……♡」
「みっともねぇアへ顔だな。――もっと気持ちよくしてやろう」
ピエロ男は、ボトルから追加した媚薬ローションを、椿のチンポに塗りたくる。
「うっ! おっ……! ホッ……!」
さらに乳首とアナルにも塗り込まれ、
「オッ……! ホッ……! オンッ……♡ はぁっ……ンッ……♡」
メス犬のように舌を突き出し、チンポをプルプルさせる。
「だいぶできあがってきたな」
ピエロ男は、細長い棒状のチョコレート菓子を手にする。
ステンレストレーに入ったそれは、20本のうち、5本だけ、油性マジックで先が赤く塗られていた。
「いまからくじを入れる。ちゃんと20本入るまで、ガニ股やめるんじゃないぞ。いいな?」
ズブッ、とチンポにブッ刺され、
「……ひぃ――――ッ……!」
とのけぞる。
「いっ、いたいっ、いたいっ……! いたいようっ……!」
「あと19本だ。ガマンしろ」
「いっ、いっ、やっ、あっ! むりッ! ……むりぃッ……!」
4本、5本……10本……と増えていく棒。
その様子をスマホで撮影していたスタッフが、
「すっげー……クリチン〇ッキーか?」
とつぶやく。
20本すべて入り、
「……あっ……あぁっ……」
串刺しにされたチンポを反り返らせながら、椿は、大粒の涙を流す。
「よくがんばったな。クリチ〇ポッキー、全部入ったぞ」
その姿を撮影したピエロ男は、椿に写真を見せる。
ガニ股姿で、チンポにチョコ棒を刺され、涙を流す自分の姿に、椿は「……くっ……!」と唇を噛みしめる。
「よし、次は、くじ引きのリハーサルだ。チンポ振って、『クリチンポくじ、引いてくださぁ~い♡』ってお願いしてみせな。お客さまを楽しませるよう、アホ面でチンポ振るんだぞ」
「……うっ……うぅっ……」
動画撮影をはじめたピエロ男の前で、へコへコと腰を揺らし、
「……あっ……クッ……クリチンポッ……くじびきでえ~っすっ……♡ どっ、どうか、クリチンポにささったくじをっ……おひとつ――引いて……くださぁ~い♡」
椿はアホみたいにヘラヘラ笑う。
「ほーお、クリチンポくじか。どれにするかな……」
客を演じたピエロ男が、迷うふりをし、引いた棒をまたズボッと戻す。
「ひっ! いっ……!」
媚薬の快楽とない交ぜになった痛みに、椿は、頭の後ろに回した腕をつっぱり、チンポをピクピクさせる。
「こらこら。こんなにチンポが動いたら引きづらいじゃないか」
ピエロ男は、ぺチぺチとサオをひっぱたく。
「……ひっ……! もっ……申し訳ッ……ございっ……ませんっ……」
「これにするか。よいっしょっ……と――くっそー、ハズレか……おい、尻をこっちに向けてケツ穴をひらけ」
「はっ……はい……」
いわれたとおりにした椿の尻穴に、ハズレくじをいきなりブッ刺す。
「……ィッ……! ヒッ……イッ―――――ッ……!」
「ハズレたお客さまにはケツマンコにスティックを入れてもらうことにする。全部終わるまで落とさないよう、しっかりケツ穴しめておくんだぞ」
ハズレは15本。つまりそれだけの数を、アナルに入れられる計算だった。
「よし。次」
「うっ……は――はいっ……」
ふたたびガニ股ポーズをとり、
「クッ……クリチンポッ……くじでぇっ〜すっ……♡ おっ……お好きな棒をっ……ひっ……引いて――くださぁっ……いっ……♡」
ぷるんぷるん揺れるチンポを差し出す。
「スケベ汁でチョコが溶けてきてるじゃないか。こんなことされて感じるなんてよっぽどのヘンタイなんだな、おまえは」
「はっ、はいっ……! ロッ……ローションでなかがウズウズしてっ……スッ……スケベ汁がとまらないんですぅっ……♡」
「へっ。おマンコ丸出しの顔しやがって。ドヘンタイのすけべくじ引いてください、ってお願いしな」
「はっ……はいっ……! ドッ……ドヘンタイスケベくじっ……引いてくださぁっ……いっ……!」
クネクネと腰を揺らす椿のチンポから、ピエロ男は、スティックを一本抜き取る。
「おっ、当たったぞ!」
「おっ……おめでとうございますっ……!」
椿は急いで、チンポをブルンブルン回す。
「いっ……いつもより多くっ……チンポッ……回させていただきますっ――……」
コックリングの鈴が、祝いの鐘のようにチリンチリン、と鳴る。
乳首とチンポとタマ袋とアナルだけ出た、全身黒づくめのラバースーツで踊る、惨めさMAXのチンポダンス。
「もっと楽しくお祝いしろ!」
コックリングをタンバリンのように強く叩かれ、やり直しをさせられる。
『……クッ……クリチンポくじっ……大当たりぃっ……! おめでとうござい――まぁっ……すっ♡ お祝いにっ……クリチンポォッ……タンバリンッ‥‥‥はりきって――鳴らさせていただきますねぇッ♡』
ガニ股ポーズで腰をへコへコし、ぶるんぶるん振り回したチンポのコックリングをシャランシャランと鳴らす、マヌケな自分。
スタッフが撮影するその動画を見せられた椿の目から、こらえきれない涙があふれだす。
そうして、人間としての尊厳をすべてむしりとられ――
――その夜も、椿は、スレイブショーで地獄に落とされたのだった。
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