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第26話 追いつめられて②(小スカ)※

 首のリード、乳首のチェーン、チンポの紐を同時に吊り上げられ、「……ヒィ―――――ッ……!」と悶絶する。  人間ブランコのように揺すられ、「ぐっ! うっ……!」と首に食い込む首輪に悶絶しながら、乳首とチンポを容赦なく引っぱられる椿。  ぶらんぶらんと大きく揺さぶり、勢いのついたところで、 「そらっ。おマンコの鐘、一回目!」  一気に手を離され、宙に舞う。  待ちかまえていた客が、椿のアナルにディルドーを突き立てる。  火花がスパークするような痛みに、白目を剥きながら、 「ゴッ……ゴ――――――――――ッ……ンッ……!」  と叫ぶ。 「ははっ。ようやく一回目か」 「先が長いですな」 「……おや? 見てください、あのチンポ……いまにもイッちまいそうなくらい、ブルンブルンしてますよ」 (……はっ……あぁっ……)  時間が経ち、体内で溶けてきた催淫剤と、アナル、前立腺、会陰の3点を巧みに突くディルドーのせいで、椿は早くもイきそうになっていた。  吊り下げられた不自由な体をギシギシ揺らし、   「アッ、もッ……イッ……イかせてっ――イかせてっ…! くださいッ……!」  股間に食い込む縄のあいだから、チンポをメトロノームのように揺らし、哀願する。 「あ? もうメスイキか?」 「いくらなんでも早すぎるだろ。ほんと雑魚チンポだな」 「ダメだ。ガマンしろ」  ディルドーの客が、「へへっ。これでどうだ?」とバイブレーションの強度を上げる。 「おっ……! ふっ……ほっ……! オォッ……ンッ……!」  前立腺をウィンウィンとハードに扱かれ、 「もっ…‥むりっ! むり――ぃッ……!」  ぶるんぶるん横揺れするチンポから、ガマン汁をピュッ、ピュッ、と飛ばす。 「だらしないクリチンポめ!」  客にチンポの紐を引っぱられた瞬間、 「アッ! イッ、イグッ……! ごっ、ごめんなさいっ……! クリチンポ汁ッ! でっ、でますッ……!」  ガクガクと全身をふるわせ、ドピュ―ッ、とザーメンをまき散らした。 「あっ、ザーメン飛ばしやがった! ……袖についちまったじゃないか!」 「これはきついお仕置きが必要ですな」 「鞭叩きなんてどうです?」  ふるえるチンポの先から、ポトッ、ポトッ、と濃度のある残滓がこぼれ落ちる。 「マゾ奴隷の分際で勝手にメスイキして――お客さまのお洋服も汚してしまい……ほんとうに申し訳ありませんでした……」 「鞭叩きの罰、決定だ!」  客の要望を受け、スタッフが、先端に四角いレザーの付いた乗馬鞭、鋲付きのパドル、ナイロン製の一本鞭などを持ってくる。 「よろしければこれも」  ピエロ男は、ニップルクリップに吊り下げる追加のボールを客たちに差し出す。 「こりゃあいい」  客たちは、ニップルクリップの鉄球にそのボールをつなげる。 「ひっ……!」  左右3つずつ、鉄球をぶら下げられた憐れな乳首が、ありえないほど長く伸びる。  乗馬鞭を手にした客が、先端のレザーで、真っ赤になったアナルの襞をめくりあげ、 「さっきからずっとヒクヒクしっぱなしだぞ。まったく恥さらしなケツマンコめ!」  ただれた内壁をグリグリとこする。 「くっ……!」  度重なる蹂躙に、尻穴から、ブチュッ、とローションが飛び出す。 「あっ、こいつ漏らしやがった!」 「せっかく入れてやったのに……」 「も……申し訳ありま――せ……」   「ちゃんとおマンコ引き締めておけ!」  違う客に、尖った鋲のついたパドルで尻たぶを打たれ、「……ギャ――ッ!」と悲鳴をあげる。  背中やチンポにも、情け容赦ない鞭が飛ぶ。 「ヒッ! イィッ……!」  からだじゅうに生まれた蚯蚓腫れが、火がついたように痛い。 (うっ……もう――死に……たい……)  いままでもう何度、そう思ったことだろう。  だけど結局、そうすることはできなかった。  ――13歳で母と死に別れ、叔父の家に引き取られて4年。  そのあいだずっと、叔父と、4つ年上の従弟たちに、性の玩具(おもちゃ)にされてきた。  なぜそんな目に遭うのかもわからぬまま――売春まで強いられ、いろんな男たちに犯された。  ……どうして自分だけが――そう思いながら、どうすることもできず、運命の波に流され、気づけばこんなところまで堕ちてきた。  何ひとつ、望んだ未来ではないのに――  いったいどうすれば……自分はこの地獄から抜け出せるのだろうか……? (……あっ……あぁっ……?)    塗りたくられたローションのせいか。  非情な鞭打ちをうけながら、椿は次第に激しい尿意を感じていた。   「おっ――おしっこっ……! おしっこ! でますっ……!」 「は? 今度はションベンか?」 「どうしようもないダメチンポだな」  勃起したチンポをビターンッ、と一本鞭で打たれ、 「オッ! ごっ……ごめっ……! なさッ……! おしっこ! おしっこ! させてくださ――――いッ……!」  とお願いする。 「まったく、おしっこおしっこうるせぇな」  スタッフにバケツを持ってこさせたピエロ男が、椿の股間の下に、ドンッ、とアルミのバケツを置く。 「ほら。ここに出せ。うんこもおしっこもガマンできないゆるゆるケツマンコ奴隷の無様な放尿姿、たっぷりごらんになってくださいとお願いしてから出すんだぞ」 「……は――はいっ……」  ステージの端に避難する客たち。  後ろ手に吊られた縄をきしませ、顔を真っ赤にしながら、 「……う……うんこも――おしっこも――あっ……ガマンできず……申し訳ありま――せんっ……」  と述べる途中で、チンポの先から、チョロッ、と尿がこぼれる。 「もうションベンが出てきてるぞ! ちゃんと最後までお願いしてから出せ!」  客席から野次が飛ぶ。 「あっ……はいっ……ゆるゆるケツマンコ奴隷のっ――うっ……! うぅっ……!」  だが、一度出てしまった尿はとまらず、チョロロロッ……と溢れ出す。 「あっ! ごっ! ごめんなさッ……! 見っ……見られながらっ、するっ、ケツマンコ奴隷の無様な放尿姿ッ――見っ……見てっ……くださぁっ――いっ……!」  ジョロロロッ……と湯気を立ててバケツの中に落ちる黄色い尿。 「……はっ……! あぁっ……」  終わりかけの尿が、ぴくんっ、ぴくんっ、と揺れるチンポから漏れ落ちる。 「相変わらずくっせぇションベンだ」  ピエロ男は、スタッフに漏斗(ろうと)と、500mlの(から)のペットボトルを持ってこさせる。  ペットボトルの口に漏斗を差し、バケツに溜まった小便を移すと、蓋をしたペットボトルを客に見せ、 「いまからこれを、このクソ奴隷のチンポに吊り下げます!」  と宣言する。 「これから出したものはすべて、ペットボトルに入れてチンポに吊るしていきますので、どうぞみなさん、たっぷり搾り出してやってください」 「なるほど、自分の出したもので苦しむわけか」 「だったらメスイキさせ続けるのも面白いな」  感心する観客。  ペットボトルホルダーの留め具を、ピエロ男はタマ袋の紐に結びつける。 「……ぐっ……!」  ペットボトルと尿の重みで、ズンッ、と片側だけ下がったタマ袋に、椿は脂汗を浮かべる。  スクリーンに大写しになった、締め上げられた金玉に、 「あれは痛いでしょうなぁ」 「タマは男の急所ですからな」 「いったい何個、吊り下げられるのでしょうね」 「まったく憐れな金玉ですな」  他人事のように話す客たち。 (く……く……苦しい……)  涙が溢れ出してとまらない。 「さぁ、おマンコ2突き目いくぞ!」  ステージの中央に集まってきた客たちが、ふたたび椿のからだを揺らす。  激しい揺さぶりにカチカチ鳴る胸の鉄球と、中でタプタプ尿の動くペットボトル。  首のリードを引かれ、「ゴッ……ホッ……!」と喉が締まる。  チェーンを引かれた乳首の痛さと、ペットボトルの下げられたチンポの苦しさと、穴という穴でうごめく、ずいきのむず痒さ。 「せーのっ」  人間ブランコのように揺すられ、突き飛ばされ――――  尻穴に再びディルドーを突き入れられた椿は、男たちの嘲笑を浴びながら、「ゴ――――――――ンッ……!」と、あわれに泣き叫んだのだった。

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