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第30話 出張レイプ④(小スカ/肉便器)※
(……ど……どうしよう……)
いきなり庭に放り出され、椿は途方に暮れた。
白い縁石の敷きつめられた日本庭園。
椿やモミジなど季節の植栽と、苔の生えた石臼の水面を叩く竹の鹿威し。
夜間にライトアップされる灯篭 。
本棟とつながった渡り廊下に面した庭園の横は、竹塀で覆われていた。
だが、庭の向こう――本棟の客室側は、ときおり客が縁側に出て庭園を眺めることがあったため、目隠しがなかった。
縁側の先にある個室の襖は、いまはすべて閉じられ、人のいる気配はない。
でも、もしもそこに――誰か来たら……
慌てた椿は、身を隠すところを探した。だが、思うような場所が見当たらない。
(あっ……あぁっ……!)
――部屋では、縁側に集った西村と幹部たちが、雪見障子の下側のガラス窓から椿の様子を眺めていた。
「ははっ、手でチンポ隠してウロウロしてやがる」
「うずくまって何かしてますよ……どうやら茂みに隠れようとしてるらしい」
「葉っぱのあいだからケツ穴が丸見えだ」
「頭隠して尻穴隠さず、やな」
わははっ…‥と笑い合う男たち。
若頭の安生 京児 は、そんな男たちを、一歩下がったところからタバコを吸いながら見ていた。
……安生は、銀が組に入ったときからずっと面倒を見ている男だった。
現在、銀は28。安生は38歳。
銀が組に入ったのは18のとき。
そこらへんのチンピラとは一線を画す、地獄の底を覗いてきたような鋭い眼光が印象的な美少年だった。
銀は射撃の腕もピカイチだった。
なんのためらいもなく銃を構え、目の前の獲物を正確に殺す。
人を見る目もあり、誰がどういう仕事に向いているか適材適所に振り分けることが得意だ。
――こいつは、きっと大物になる。
そう思った安生は、銀に目をかけていた。
丹下組の組長、丹下 昇造 も、銀の才能を買っていた。
だが、3年前、丹下が刑務所に入り、代理で組長の座に就いた西村は、銀をきらった。
おそらく――これは安生の想像だが――西村は銀の美しい容姿が気に入らないのだ。
……西村は、片目が義眼だった。
そのため、黒い度付きの眼鏡をいつもかけている。
一方、銀の目は、まるで翡翠 のように美しい碧 色だ。
その目に見つめられた者はたいてい、銀に恋をしてしまう。
まるで魔法にかけられたかのように。
だが、銀自身は、誰かに執着することがない。
付き合う女を切らしたことはないものの、心底惚れた女はいないようだ。
もしも銀が誰かに惚れるとしたら、どれほど激しいものになるのか――安生は、見当がつかなかった。
(……西村の親父は、三浦椿が銀に惚れてそうなのが気にいらないんだろう――)
タバコの煙を吐き出しながら、安生は思った。
自分の醜い目とはまるで違う――美しいエメラルドグリーンの目を持った男 への逆恨み。
(……にしても、ずいぶんとひどい仕置きだな――この寒空の下、いつまで裸で外に出しておくんだ?)
一方、外では――――
(……さ……寒い……)
全身鳥肌まみれになった椿は、ガタガタとふるえていた。
昼間でも気温が3度にも届かない寒さに、ピューッと強く吹く北風。
外に出されて10分が経過したころには、からだの震えがとまらなくなっていた。
モミジの木の根元の茂みに背中を丸めてうずくまり、ときどきどこからか聞こえてくる物音にびくっとする。
こんな姿を誰かに見られたら――
……そのうち、さらなる試練が椿を襲った。
あまりの冷えに、おしっこがしたくなったのだ。
(も……漏れちゃう……)
股間をおさえ、もじもじと脚を揺らす。
このまま――こっそり出してしまおうか。
だが、椿は、部屋の中から組の男たちが見ているのに気づいていた。
もしも勝手に小便をしたことで、新たなる罰が追加されたら――
覚悟を決めた椿は、茂みの陰から飛び出し、障子を外から叩いた。
「……あっ……! どっ――どうかっ……! どうかっ……!」
激しい尿意に、カラダをくねらせ、
「な――なんでもしますっ……しますっ――からっ――お――お願いっ……ト――トイレに――行かせてくださいッ……!」
窓の外をドンドン叩く必死な姿に、
「ん? なんや?」
「またクソしたくなったんか?」
男たちは首をかしげる。
「……開けてやれ」
西村の言葉に、舎弟がガラガラと障子を開ける。
縁石の下にうずくまり、両手でチンポをおさえながらふるえる椿を、西村は冷たい目で見下ろす。
「なんや騒々しい――」
「あっ……」
小鹿のようによろよろと立ち上がった椿は、「お――お願いしますッ……トイレに行かせてくださいッ……」
と哀願する。
「あ? ションベンか? だったらそこにすればいいやろ。奴隷のくせにトイレ使いたいとか贅沢ぬかすな、このアホが」
「あ……でっ……でも……」
椿は、チラチラ後ろを気にする。
「お――お願いです、せめて――せめて――部屋のなかでッ……」
(ははーん……)
誰かに見られるのをおそれているのだと悟った西村は、
「部屋のどこにシッコ出すんや。飯がまずくなるやろ。ダメや、外でしい」
と命じる。
「そうやなぁ……庭の真ん中でワン公みたいに片足あげてションベンせい。わしが、よし、というまで出したらアカンぞ」
「そ……そんな……」
「それがイヤやったら、ずっとそこでチンポおさえて突っ立ってろ。わしらはなかにいるやけ――」
「あっ……! ま――っ……まってっ……!」
ふたたび障子を閉めようとした西村の足にすがりつき、「……わ――わかりました……」ガタガタとふるえながら、椿はお願いする。
「ど……どうか……外で――犬みたいに――おしっこ……させてください……」
「ふん。犬やったらいますぐ四つん這いになれ。……お、ちょうどあそこにいい感じの石があるやないか。あそこの上にあがって、こっち向いてジャーッと勢いよくションベンしてみい」
西村は、庭の真ん中にある大きな岩石を指さす。
「犬らしく、ケツプリプリ振って這って行くんやぞ。あそこに乗ったら、片足あげて『待て』や。よしというまでションベン漏らすなよ」
「……は……はい……」
砂利の上に四つん這いになった椿は、「うっ……うぅっ……!」と無様に尻を振る。
「もっと大きくケツ振らんかい!」
「うっ……! はっ、はいっ……!」
寒さで縮こまった尻穴を晒しながら、ケツをプリプリ動かす。
「ははっ、ひっでぇなぁ。肛門丸見えのケツマンコ犬だ」
縁側で高見の見物をする男たち。
(……は――早く――人が来る前に……)
必死で庭の真ん中まで這ってきた椿は、高さ50センチほどの岩石にしがみついた。
尿意をこらえながら這い上がり、西村たちの方に顔を向ける。
高さのある場所にのぼったことで、恐怖心と羞恥心が倍増する。
チラッ、と後ろを向く。
まだ――誰もいない。
「くっ……!」
両手を横に置き、右膝を突いて、左足を大きく上げる。
石の上で、犬のションベンポーズをとった椿に、
「ははっ。いいぞっ! おマンコまでばっちり見えとる」
「ちゃんとムービーで撮っておいてやるからな~」
「まだションベン出すなよ!」
男たちは野次を飛ばす。
びゅんっ、と強く吹いた北風にさらに尿意が増す。
(うっ……! で……出ちゃうッ……!)
「よーし、いまから30秒ガマンしろ」
「いーち、にーい……」と、間延びしたカウントがはじまる。「さーん……しーい……」
(もっ……むりっ……! むりぃっ……!)
――黒い雲から、ひらひらと真綿のような雪が落ちてくる。
それが、チンポにとまった瞬間、顔を真っ赤にした椿は、「うぅっ……! ううううっ……!」と唸り、ジョロロロッ……! と滝のような小便を漏らした。
「じゅーう……っと――10秒しか持たんかったか」
「おーおー、見てみぃ、よっぽど寒いんやな、ションベンから白い湯気がシュワシュワ出とる」
「……ウッ……! ふっ……! あぁぁゥッ……!」
岩の上から放物線を描き、砂利を叩き、落ちる尿。
「ずいぶんためこんどるな、なかなか終わらん」
「おーい、いつまでションベンしとるんや? 雪が降ってきたさかい、見にくる客がおるかもしれんで~」
(……いっ……いやっ……!)
早く終わりにしたいのに――冷えきったカラダから出る尿はなかなかとまらなかった。
(見っ……見られちゃうっ――誰かに見られちゃうよぉっ……!)
「ははっ、ケツ穴がヒクヒクしてやがる」
舎弟が、椿の尻穴をスマホでズームする。
「あとで本人にも見せてやろう」
その映像を見て笑う幹部たち。
(も……もう……終わってっ……終わってっ――ぇっ……!)
あまりの寒さに、氷柱 のようになった鼻水が、北風になびく。
「すげぇ、鼻水が吹っ飛んでやがる」
「きったないのう、ションベンも足にかかっとるで」
「うっ! うぅっ……!」
永遠に続くように思えた放尿がようやく止まり――片足を上げたまま、ガクガクと身をふるわせ続ける椿に、西村は、
「下りてこい」
と命じる。
返事をする気力もなく下りた椿は這って男たちの前まで来る。
「……30待ていうたのに、10しか待てへんかったな」
縁側の下で、四つん這いになった椿に、西村は冷たくいい放つ。
「は……はい……」
「まったく。せっかくションベンさせてもろたのに礼もいえんのか」
「あっ……も――申し訳ありませんっ……」
砂利に額をこすりつけ、土下座した椿は、
「……犬のようにおしっこさせていただき――ありがとうございました……」
降りしきる雪のなか、ふるえのやまないからだを縮こまらせる。
その震えっぷりは、これ以上外にいたら凍傷になるのではと思われるほどだった。
「ふん……」
腕組みした西村は、
「……窓を開けとったら、なんや冷えたな。わしもションベンしとうなった。――ケツ穴拡げて、便壺になれ」
「え……?」
顔をあげた椿に、
「聞こえんかったか。おマンコでションベン受けとめろいうたんや」
「そ……そんな……」
「たった30秒、ガマンできなかった罰や。――おい、おまえらも、この子にションベンかけてやりぃ」
「おお、人間便器ですか」
「そりゃ、おもろい」
「ちょうどションベンしに行こうと思っていたところだ」
西村と幹部たちと舎弟たち――合わせて5人、パンツのジッパーを下げ、ペニスを取り出す。
ずらりと並んだ男たちの、大きさも色もさまざまな性器に、椿は、「あ……」と目を見はる。
「早く準備しろ、この肉便器が!」
矢のような怒号に、びくっ、とすくみあがる。
「縁石の上に乗って、こっちにケツ向けるんや」
「……はっ……はいっ……!」
縁石の上に乗った椿は、高く掲げた尻に手をかける。
「くっ……! ウゥッ……!」
ふるえる指で、アナルを左右に押し開く。くぱぁっ、と奥の肉襞まで丸見えになるケツ穴。
「おまえは今日からおれたちの共同便所や。便壺、しっかり拡げておくんやぞ」
椿のアナルめがけ、西村は小便をする。
「ウッ……! アァァァァ――――――ッ……!」
指をはじき、尻穴にドボドボ注ぎ込まれる生温い尿に、椿は、縁石にこすりつけた顔を涙と鼻水で濡らす。
「いくぞ肉便器!」
「ションベンでカラダあっためてやるからな」
西村の後を追い、他の男たちも放尿をはじめる。
ピチャピチャと尻や背中に降り注ぐ、大量の尿。
アナルに注がれた尿が、あまりの量の多さに、ボコッ、と逆流する。
「こら、しっかり便壺にためておけよ、便所!」
「ケツでションベンしてんじゃねえ!」
「あっ……! もっ……申し訳――ありませんっ……!」
凌辱のはきだめと化した尻穴をけんめいに拡げながら――雪の舞い落ちる寒空の下、椿は男たちの小便を受け続けたのだった……。
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