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第34話 BURN OUT②(電流責め/バルーン拡張/小スカ)※
「……うっ……イッ……イグッ……!」
ケーキにデコレーションされた花びらのかたちのクリームに精液が命中し、ベチョッと崩れる。
「ははっ、いいぞ!」
「もっとザーメントッピングさせろ!」
「今度はゴリラみたいにオナニーさせろ!」
「両手でクリチンポしごけ!」
……次々と飛び出る客の要求。
こういう状況になると歯止めがきかなくなるのを、ピエロ男は知っていた。
「承知しました。では、ゴリラのマネをさせながらオナニーさせましょうか」
「……ウッ……ウホッ……! ウッ‥‥‥ホッ――オッ……!」
ゴリラの鳴きまねをしながら、両手でチンポをしごく椿。
尻穴にディルドを突き刺されながら、続けられる、惨めなオナニーショー。
イくときは、鼻の下を伸ばした情けない顔で、ザーメンを飛ばす。
その後も、「ウッ……ホッ! オッ――ホォッ……! ウッホッ!」といいながら手コキをさせられる責めが数回繰り返された。
最後のほうはもう、搾りカスのような薄い精液しか出ず、こすり続けたチンポは真っ赤になっていた。
(……か……皮が擦れて痛い……)
あまりに疲れていた椿はそこで大きな失態を犯した。
許可なく小便を出してしまったのだ。
「あっ……あぁぁっ……!」
ザーメンまみれになったケーキに、放物線を描いて落ちる小便。
「こら! 勝手に漏らしていいと誰がいった!」
「あっ……も――申し訳ありませんっ……!」
「最後のトッピングはションベンか」
「やわらかくなって案外食べやすいじゃないか?」
「まぁでも、勝手に漏らした罰は与えんとな」
「クリチンポの反応が鈍くなってるのかもしれないな。何かショックを与えたらどうだ?」
――数分後。
スタッフが運んできた新たな道具を見た椿は、ガタガタふるえだした。
それは、電気ショック用の尿道プラグだった。
黒いシリコンプラグから伸びたケーブルがパワーボックスとつながっており、ボックスのスイッチを入れるとブラグに電流が流れる。
「いっ――いやぁっ……!」
尻穴にディルドを入れられたまま、逃げようとして、すぐに連れ戻される。
「往生際がわるいな。おとなしくしろ!」
スタッフに羽交い絞めにされた椿のチンポをつかんだピエロ男は、細長いシリコンプラグを尿道にねじ込む。
「……ッ! いッ……たッ……ッ!」
「どなたか、この奴隷のチンポに電流を流してくださるでしょうか?」
何人もの立候補者のなかから選ばれた客がステージにあがり、
「ん? どうするんだ? このボタンを押すのか?」
いきなりスイッチを押す。
「…………オッ! オォォォ~~~~――――――ッ……!」
「そのとおりです。好きなだけ、どうぞ」
「なるほど。よし。連続でいくぞ!」
スイッチが押されるたび、尻穴のディルドが抜けそうな勢いで跳ね上がる椿。
「オッ! オオッ! ひっ、ひっ……い――――ッッ!!!」
「ははっ! 面白いなあ。カエルがぴょんぴょん跳ねてるみたいだ」
「チンポの振動もすごいぞ」
「もっとクリチンポ鍛えてやろう」
面白がってステージに上がった客たちがボタンを連打する。
「ウッ……! ウッ……! ぐぅっ……!」
休みなく電流を流され、ビリビリけいれんするチンポ。
(痛い……く――苦しい……もう……終わらせて……)
――ぼやけていく意識の裏側で、ふと、井戸の底から水の上の世界を想うように、銀のことを思いだす。
あの日、銀にいわれた「……すまない」というセリフ。
……なぜあのとき、銀は、あんなことをいったのだろう。
こんなクラブに売りとばしたことへの懺悔なのか。
あれから、椿と銀は一度もことばを交わしていなかった。
――次なる責め具は、アナルバルーンだった。
ステージ上に設置された丸いターンテーブルの上で、四つん這いになり、黒いディルド型のアナルバルーンを尻穴に入れられる。
ねずみのしっぽのように尻から出た黒いチューブにつながったポンプを押すことで空気を送り込めるそれは、MAXで直径10センチ膨らませることが可能だった。
両手首と両足首を大きく開いた格好で、鉄パイプの枷に固定される。
乳首のニップルリングにチェーンでぶら下げられた錘 替わりの電マ。
チンポの根もとにはコックリングが嵌められ、そこから伸びた二本の鎖が、両足の枷に連結される。
椿の目の前に、ザーメンと小便でぐちゃぐちゃになったケーキを置いたピエロ男は、
「さて! いまからこのクソ奴隷にケーキを食べさせます。食べているあいだ、アナルのなかのバルーンを徐々に膨らませていきますので、どれだけケツ穴が拡がっていくか、ご鑑賞くださいませ」
客に呼びかける。
「ケツ穴にふうせんを入れて膨らませるのか」
「早く食べないとケツが破裂するんじゃないか?」
「どれどれ、ワインでも飲みながらのんびり見ることにしますかな」
ステージ上のターンテーブルがゆっくり回りはじめる。
「よし。はじめろ」
ピエロ男の合図で、ホールケーキにかじりつく。
「ふっ……はっ……!」
手を使うことはゆるされず、口だけで食べる。
回るターンテーブルの上で、自分の精液と尿にまみれたドロドロのケーキを必死でむさぼる椿の姿を見物する客たち。
「あんなにがっついてみっともない」
「鼻のなかにクリームが入ってますよ」
「よくあんな不味そうなものを食べられますな」
「まったくだ。……おや、見てください。ケツ穴がだんだん開いてきましたよ」
「……ふっ……ウゥッ――……!」
腹のナカのバルーンが、ポンプから送り出された空気で膨らんでいく。
それに合わせて、尻穴が、めりっ、と開く様子が、スクリーンに映しだされる。
「早く食わないともっと膨らませられちまうぞ~」
「それとももっと膨らませてほしいのか?」
チーズとクラッカーをつまみ、シャンパンを飲みながら、野次を飛ばす客。
「うっ……ぐっ……ふっ――うっ……!」
四人分のホールケーキは、なかなか減らなかった。
やっと半分食べ終えたころにはもう、バルーンは、直径6センチまで拡がっていた。
「くっ……苦しいっ……! 苦しいですッ……!」
ケーキから顔を上げた椿は、
「おっ……お願いですっ! くっ――空気ッ……少しでいいからッ、抜いてッ……くださっ……!」
懸命に訴える。
「うるさいぞ」
さらに空気を送りこむピエロ男。
「ぐっ……!」
のけぞった胸もとで、乳首からぶら下がった電マがぶらぶらと揺れる。
その電マをスタッフに乳首に押しつけられ、ビイイ~ンッとスイッチを入れられ、「ヒッ! あぁっ……んッ……!」と跳ね上がる。
ムクムクと勃 ちあがってくるチンポ。
コックリングから足枷まで伸びたチェーンが、勃起の影響で、ピーンッと引っぱられる。
チンポと一緒にリングで拘束されていた金玉も締まり、「ぐぅっ!」と悶絶する。
「早く食べろ!」
ケーキに顔を押しつけられ、「……ふっ……ごっ……!」とチョコまみれになりながら、ベトベトになったスポンジを咥える。
バルーンは、1分ごとに1センチずつ膨らみ――全部食べ終わる前に、とうとう、MAXの10センチまで拡げられてしまった。
「……おっ……おっ……ウッ……!」
パンパンに膨らんだディルドーが、腹のナカでいまにも破裂しそうなほど張りつめる。まるでクスコで抉じ開けられたかのように尻穴も全開だ。
「おお、すごい。ケツ穴までぱっくりガバガバだ」
「あのままバルーンを出させたら裂けるかもしれませんな」
「おい、どうやって出させるんだ?」
「少々お待ちを――」
ピエロ男は、椿の手枷と足枷をとき、バルーンを入れたまま、立ち上がらせる。
電マを外した乳首と、コックリングを外したチンポにピンクローターを装着させ、外れないようホワイトテープで固定してから、電池のスイッチを入れる。
「……オッ! ホッ! おおっ……――ンッ……!」
新たな刺激に、頭の後ろで手を組んだスクワットポーズの椿は、脚をカクカクさせる。
「しっかり立て!」
と叱ったピエロ男は、
「まずは、全部食べきれなかったことをお客様に詫びろ。それから、どうか、バルーンを出させてくださいとお願いするんだ」
「はっ……はいっ……」
ターンテーブルの回転を止められ、正面から客に向き直った椿は、
「……ケ……ケーキを全部食べられず……ほんとうに申し訳ありませんでした……」
ガニ股の脚をふんばり、深々と頭を下げる。
乳首と、サオを挟むように装着されたローターの激しい振動のせいで、モロ感がとまらない。
「ど……どうか……お……おマンコからっ……うっ……! バッ――バルーンッ……!」
謝罪している途中で、チンポから、ピッ、ピッ、と出てくるガマン汁に、
「おい、もうザーメンが出てきそうじゃないか」
「ほんとうに反省してるのか?」
客席から怒号が飛ぶ。
「あっ……! もっ……! 申し訳ありませんッ……!」
ピエロ男にアナルバルーンの空気を巧みに調節され、ケツ穴の性感帯も抉られた椿は、「ほっ……! おおっ……んっ!」と腰をへコへコ揺らし、
「……おっ、おマンコもっ、クッ、クリチンポもっ、乳首もっ――ぎっ、ぎもちよすぎてっ! ドスケベメスアクメッ……! とまりゃないんですぅッ……!」
舌をハァハァさせながら、欲望に蕩けきったアへ顔を披露する。
「どっ、どうかっ! ……おマンコからバルーン出させてッ……! あっ……ザッ……ザーメンもッ……出させてッ! くださぁっ――いッ……!」
「まったくしょうもないスケベ奴隷だ」
「あんなにチンポをぶんぶん振り回して。恥も外聞もありませんな」
「しかたない。そろそろ出させてやりますか?」
「――おい、何センチならいけるんだ?」
「うーん、そうですね……MAXは危ないですが、8センチくらいなら――」
それはさっきピストンで使ったディルドと同じ程度の直径だった。
「だったらその大きさで出してやれ!」
「ケツこっちに向けてひねり出すところ見せるんだぞ!」
客の要望通り、両足首をつかんで脚を大きく開き、尻を高く上げるポーズをとる。
バルーンの空気が少しずつ抜かれ、ちょうどいいところでストップしたピエロ男は、「このまま抜くぞ」と椿の尻を叩く。
「ふっ……! ぐっ……!」
コードが引っぱられ、黒い巨大な塊が顔をのぞかせる。
「おお、すごい。まるで鉄球みたいだ」
「いっ! ひっ! いぃッ――――――ッッ……!」
ブコッ、ブコッ、とディルドが外に出てくるにつれ、尻穴のまわりが堤防のように高く盛り上がっていく。
(くっ……苦しいっ……! 裂けるッ! 裂けちゃうッ……!)
そのとき、
「……チンポに刺激を与えたら、ケツ穴が締まってバルーンが戻るんじゃないか?」
客のひとりが思いついたようにいった。
「なるほど。それは面白いアイディアだ」
「おい、チンポを電マで責めてやれ!」
「――かしこまりました」
「……オッ……!? オォッ! ンッ―――――ッッッ……!!!」
亀頭にダブル電マを押し当てられ、潮を吹く椿。
「おっ、ケツ穴が締まって戻ったぞ!」
半分ほど出ていたディルドがわずかに後退し――「全部戻しちまえ!」という客の声に、腹のナカにぐいぐい押し戻される。
「ははっ! 面白いな」
「イッたらバルーンを戻す罰を与えてやれ!」
(そ……そんな……!)
客の思いつきではじまったその罰ゲームは、まさに地獄だった。
せっかく抜けかかったバルーンを、電マ責めやオナホ責めでむりやりイかされ、「残念だったな」とまた戻される。
そんな拷問が二三度繰り返され――――
「おい、またイッたのか?」
「このままじゃ終わらないぞ!」
「いっそずっとバルーン入れっぱなしにしてやったらどうだ?」
「いっ……いやっ……! それだけはいやっ――……おっ、お願いですっ……! バルーンッ……出させてくださいッ……」
バルーンの戻された尻をけんめいに振り、
「おっ、おマンコッ! もうっ……裂けちゃッ……! お願いしますっ! もうゆるしてくださいッ――――ッ……!」
最後の望みをかけて、哀願する。
「だったらもっとケツをふれ!」
「はっ……はいっ……!」
プリプリ揺れる弾力のある尻の真ん中から伸びたコードが、ピッ、と強く引かれる。
「うっ……うっ……!? ぐッ……!」
膨らませられながら出てくるバルーンに、思わず動きが止まる。
「おいケツ振りがとまってるぞ!」
「また戻しちまえ!」
「いっ……いやぁっ……! しますっ! ケツ振りッ! しますからっ……!」
ほとんど限界に近い8センチで出てくるバルーンに目を剥きながら、
「おっ……おマンコッ……ぐっ――ぐるしっ……ぐるしぃっ! ウォォォッ――――ッ………!!!」
小玉スイカほどある巨大なバルーンを尻穴からひねり出す。
大きな放出音とともに吹っ飛んだバルーンの空気が抜け、もとのディルドの大きさに戻っていく。
力尽きた椿は、その場に崩れ落ちる。
ぱっくりと開いたままの尻穴から、出しきれなかった空気が、ブブブ―ッ、とおならのように漏れる。
半萎えになったチンポから、チョロロロッ……と飛び出した小便が、尻の下に、黄色い水たまりを作っていく。
「おーおー、ひどいな。ケツもチンポもガバガバだ」
「変なけいれんもとまりませんな」
「……にしても、くっさいションベンだなぁ。早く舐めてきれいにしろ!」
――漏らした小便に顔を突っ込み、すべて舐めとったあと、
「あ……アナルバルーンを出させていただき……ほんとうにありがとうございました……」
客のテーブルの前まで行き、くぱぁっと開きっぱなしになった尻穴を、自分で尻たぶをこじ開けて見せながらお礼をいわされ――その日のショーは、ようやく終わった。
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