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そして:マゾ奴隷の幸せな日常1
彼氏を人質に取られて呼び出されたあの日。
総長にレイプされてからのオレの日常は滅茶苦茶充実している。
今まで夢見ていた理想的過ぎる日々。
週三で総長に呼び出され、週二で総長のところの人間に絡まれて連れていかれる。
ちなみに言いなりにならねえぜアピールで週三の呼び出しは行ったり行かなかったり。
反骨精神のない相手はやる気が出ないだろうという配慮だ。
オレが彼氏を理由に従ったりするように総長だってオレを殴るのに理由がいるだろう。
殴られたがりなオレは殴られる理由をきちんと用意する出来る男だ。
ただ少し気になるのがオレが総長を無視して部屋でゲームしているのがバレていたりする。
窓を開けて音が漏れていたんだろうか。それはそれで近所迷惑なので気にして部屋の中でゲームしている。
適当なことを言って偶々当てただけなのかオレの行動が読みやすいのか謎だ。
ともかく、総長を無視していると次に会った時にまずは殴りつけてくるところから始まる。
最高だ。待っていたぜ、この展開というのはもちろん心に秘めてオレは総長をにらみつける。
あくまでもオレは自分の意思で総長の元に来たわけじゃない。
殴られたくなんてない、そのポーズは絶対に崩さない。
マゾだとはいえ好みがあるのだ。
信頼や愛がない嘲りや見下しなんかはその場では興奮しても冷めるのも早い。
一度、気持ちが素面になれば全然身体は熱くならない高ぶらない。
オレの求めるご主人様像というのはオレの性癖を知った上で絶対に見捨てないでいてくれる相手。
けれど、それを何も知らない他人に求めるのは酷だろう。
だから総長とは今の関係がちょうどいい。
オレの性癖を知ったらきっと気持ち悪いと思って総長はオレに手を出すのをやめるだろう。
そのつもりはないが不良のトップのような扱いになってしまったオレを貶めたいからこういうことをしている。
彼氏の傍に自分の部下がいるとかなんとか脅しながらオレをサンドバッグ。
オレを殴ることによってストレス発散をしているのと同時に優越感で楽しんでいるのだろう。
とてもサディスティックで良い笑顔をしている。
「なぁ、自分がダレのモノかわかってるぅ?」
殴られて少し腫れた頬を撫でられる。
腹を殴られてうずくまるオレに「なんでいつまでも抵抗すんだよ」と苛立った声。
「気持ちいいことしてやってんじゃん? オナニーする必要なくなってよくなったでしょ」
「……しるか」
「そーゆうとこも、カワイイけどかわいくねえなぁ」
オレのチンコを思い切り掴む総長。
気持ちよすぎる。
「もう一度聞くぞ? おまえはダレのモノ?」
顔を横に向けるオレ。
総長はチンコから手を放して乳首に爪を立てた。
思わぬ攻撃に身体が痙攣する。
幸い、総長は驚きでオレが反応していると思っているようだが射精しないでいるのがやっとだ。
「そんなに自分の彼氏がミンチになるとこが見てえの?」
「……アイツには手を出さねえって約束しただろ」
「じゃあ、ちゃんとオレが呼び出したら来いよ。なに無視してんの? 新しいゲームでもないんだから急いでねえだろ。オレのが優先だろ。しかも、このごろ帰りが遅かったり外泊してるだろ。ゆるしてねえんだけど?」
オレの帰宅時間や外泊状況をどうやって総長は知っているんだろう。
どうでもいいことだし事実を言うつもりはないので「てめーには関係ねえ」と吐き捨てておく。
やっぱり殴られて両方のほっぺたがジンジン痛い。
先走りで下半身がぐちょぐちょになりだして、これは痛みで嬉ションしているみたいだ。
「おまえのケツマンコはオレ専用のオナホだってわかってんの?」
「……ヤリたいならさっさとしろよ」
「イれたらすぐに喘ぎまくるクセに強気な態度取っちゃってさぁ」
オレの挑発に嬉しそうな顔をする総長。
歯ごたえのある相手を屈服させるのが好きというタイプなんだろう。
「でも、態度がなってねえよなあ」
「……オレのけつまんこで、気持ちよくなってください」
本当は心の底から言いたいがなるべく棒読みになるように口にする。
いやいや言っていますみたいな態度。
「オレに犯されるの好き? オレにオンナにされちゃうの好き? オレのこと好きだろ、なあ?」
いつも挿入前に総長は念入りにオレに確認をとる。
ローションに濡れた指が尻の穴を出入りする。
以前のように狭さはない。程よくほぐれているが総長のイチモツを入れると切れはしなくても痛い。
「オレを好きって言わないと始まりもしねえから終わらねえよ? それとも勃起して裸になった姿をオレに見られ続けるのが好き?」
「そんなわけねえだろ。頭わいてんのか」
「はやくオレのチンコ欲しがれよ。指じゃ足りねえだろ?」
総長の指先が前立腺をかすめる。
身体がぴくぴくして高い声が口からもれる。
「気持ちいいこと好きだから、お預けとかできねえだろぉ。欲しくてたまらねえって顔してるぞ」
「……うるさいっ」
「強がんなよ。喉が嗄れるまで喘がしてやるって」
「たのんでねえよ」
強がる態度を崩さないが内心ときめきが止まらない。
反抗的な言葉とは反対に快楽を求める身体は総長を欲しがっていた。
総長の大きな勃起チンコでガンガン前立腺をこすられたい。
気持ちよくなりたい。
頭の中を真っ白にしていっぱい射精して身体の中も外も汚されたい。
「……ったく、素直じゃねえな。オレに自分からキスしろ。そうしたら許してやんよ」
オレは唇に触れるだけの軽いキスをして総長の耳元で「いれてください」と小さく言った。
反抗に反抗を重ねた後に従ってみせるのがポイント。
総長は満足そうに嗜虐的な笑みを浮かべてオレにのしかかってきた。
一気に挿入されて息が止まる。
そんなオレに構うことなく狂ったように腰を動かす総長。
気持ちの良さよりも苦しさが勝る快楽ではない拷問。
萎えたオレのチンコを握った総長に「今日は耐久セックスしよっか?」と告げられた。
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