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そして:マゾ奴隷の幸せな日常2

「やら、もう……やらぁ、イカせてっ、イキたいのっ、……いたい、ちんこ、痛いっ」      頭の中がぐちゃぐちゃなオレはもう自分で何を言っているのか分からない。  前立腺を刺激されて射精しそうになってもチンコを総長が握っていて精液が外に出ない。  握られて痛すぎて萎えかけるのもあるし、手で堰き止められて射精できない。  泣きながら出したい、出させてくださいと情けなく頼むオレ。  惨めな自分がマゾっ気を刺激して気持ちの良さに拍車がかかる。   「そんなにイキてえの?」 「……はっ、あんっ、んんっ、いきたい、イキたいっ」 「あのクソ平凡と別れてオレと付き合う?」 「っ、なんで……」    思わず流されて頷きそうになるがオレは理性を総動員して堪えた。  総長は汗を滲ませながら男の色香を振りまく。  男でも女でも人を引き寄せそうな人間だと改めて思う。  どうして総長はオレの地味な彼氏を欲しがるんだろう。  彼氏のことが好きだからオレにこうして嫌がらせをしている。  オレからすればご褒美展開だが総長的にはオレと彼氏を別れさせるための工作だ。   「あんな奴、おまえに相応しくねえって言ってんの!! オレがっ、オレだけがこうしておまえを気持ちよくさせてやれるだろっ!! そろそろわかれよッ」    これは彼氏と別れて総長と付き合ったら総長に捨てられるという流れだろう。  最初に彼氏を見ながら「これはオレのだ」とかなんとか言っていた気がする。   「……わかれねえ」    絞り出した声は震えていた。  彼氏を失えば総長との接点は消える。  この甘美とも言える凌辱の日々ともおさらばだ。   「はあ?」 「聞こえなかったのか? 別れないって言ったんだよ」    今後は、はっきりと口に出来て安心する。  オレは彼氏と別れる気はない。彼氏がオレのせいで危険にさらされることがあるかもしれないとわかっているのに酷いことをしている。  人間として最低かもしれないがオレは総長に殴られたりレイプされたい。  彼氏がいるにもかかわらず無理矢理関係を持たされているというシチュエーションに激しく燃える。   「……そんなにアイツが好きなわけ?」    総長のテンションが目に見えて下がった。  オレを見つめる瞳が冷たい。  殴ってくるかと思ったが、頬を撫でながら笑っていない目で言った。   「イキ地獄のがよかったな?」          オレのお気に入りのオナホをチンコにハメられながら四つん這いの状態で総長にバックからガツガツ掘られている。  枕を抱え込んでオレは喘ぎ声を殺そうとする。  もう枕カバーが汗か涙かよだれでぐちゃぐちゃになっている。   「気持ちいいの好きだよあ」 「……っは、あんっ、すきっ、もっ、とぉ」 「乳首にプレゼントあーげる」    ちょっと重りのついたクリップで乳首を挟まれた。  総長に身体を揺さぶられるたびにクリップも揺れて重りがあるので引っ張られる。   「……んっ、ひたぃ」 「オレのオンナだからおまえは乳首もケツマンコも気持ちいーの。オナホだけじゃ満足できねえーってわかっただろ? オレがいないとダメだろ?」    オナホでオナニーしようと思っても後ろでの刺激を求めてオレはなかなかイケなくなっていた。  総長のチンコで「これがいい、チンコいいっ、……けつまんこ気持ちいいっ」と反抗的態度何それ状態。  何度も総長のチンコでイカされて総長を好きなんて嘘くさい言葉を連呼。  その場のノリだから総長はきっと深く考えていないだろうが録音されて後でからかわれるかもしれない。  それはそれで楽しいと思えるのがマゾの強み。   「あっ、あんっ、あぁっ、……イっちゃう、またイっちゃう!!」 「オレとオナホ、どっちにイカされんの?」 「……おしりっ、おしりきもちいっ、あたまバカになるっ」 「淫乱ケツマンコだろ」 「ひぃ、やら……やめっ。……ちくび、とれちゃう、とれちゃうよぉ」    総長がクリップをもてあそぶ。  オレを後ろから責めながら乳首もきっちり苛めてくる。  気持ちが良くて死にそう。   「とれねーよ。とれたらとれたで責任取るし」 「ふざけん、あっ、あぁ!」 「ちょっと痛いぐらいが気持ちいいだろぉ」    ちょっとどころじゃなく痛めつけられるのが気持ちいい。  前もって殴られたりしていたので身体の動きが激しくなると傷が熱を持ったり痛みが発生して気持ちよくなる。   「……ちくび、やめっ、やめろ、はなせっ」  喘ぎ続けてこういうプレイが好きなことがバレると困るので嫌がり続けておく。  オレと彼氏の仲を引き裂きたいのだろう総長は当然オレの嫌がることを率先してやるのだと思ったが「チッ、しかたねえーなぁ」となぜか手を引いてきたりする。  この総長の急な優しさにオレの方が舌打ちしたい。  嫌がってるんだから乳首をねじ切るぐらいの気持ちで責めろよ。   「ドロドロにおまえを快楽漬けに出来るのはオレだけだぜ?」    オレの頭を撫でたかと思えばベッドの端にあったケータイを手にする総長。  総長のチンコはオレの中に入ったままだ。  この状態で電話なんて生ハメ実況中継だ。  それしか思い浮かばない。  期待に尻がきゅんきゅん締まる。   「……緊張すんなよぉ。オレたちの仲をあのクソに聞かせてやんの」 「やめっ、ろ、……アイツには」 「オレに抱かれてること秘密にしてんの? アイツと別れるって言うなら電話はナシにしてやるけど、別れねえんだろ」    さすが総長。オレに嫌がらせをするためにどんどんやることがヒートアップしていく。  彼氏に知られたくないとオレが思っていると思い込んだ総長は電話口で言葉攻めしてくるのは確定。  喘がないように我慢するオレをあの手この手で善がらせる総長というエロバトル。    お約束として電話は繋がってないパターンか本当に彼氏に声を聞かせているっていう最低な状態でもどっちでもご褒美になるマゾは得だと思う。

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