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甘い契約

 二人だけの絆ができる。 「彰と二人だけでもいいかって思ってた」  再開しなければ二人だけの生活でいいと思っていた。  だけど、その彰でさえも二人の運命を引きつけ合うもので、二人の絆を表す物だった。  どうしても導かれて惹かれ合う運命。運命の番とはそういう物なのだと悟るしかなかった。  そして、お互い惹かれあった。 「んっ……」  彰人が口づけを深くする。熱い舌が口内に侵入して舌を絡ませる。吸い上げながら、噛み付くように口づけをされる。  彰人の両肩に手を置いて引き寄せるようにすると彰人の手が腰を支えてベッドに横たえた。上から見下ろした彰人がバズローブの紐を解いた。  さっと脱がしてくれればいいのに、ゆっくりとしたその動作が焦ったい。焦ったさに身を捩る。寝室の明かりはダウンライトに鳴って入るけど顔はよく見える。 「たまらない匂いだな」  彰人の瞳にははっきりと欲望が見える。ギラギラとした欲望に僕に興奮していることが分かる。 「発情期……なんだ。いつもと違う感じがして、沢木さんはいつもよりも重たいだろうって」  ゆっくりと彰人がバスローブを脱がす。熱い手が肌に触れる。 「ああ、そうだろうな。匂いが濃い」  彰人が笑って、肌枯れた胸に顔を埋める。唇が肌に触れるだけで身体が敏感に反応してしまう。撫でられる手の熱さと唇で触れる感覚に甘い声が溢れそうになるのをシーツを握りしめて耐える。 「もっと素直に反応しろ」  意地悪く言って、胸の突起を舌で舐められ、反対側は指で摘まれれると大きく身体が跳ねて、「ンァっああっ」と声を上げてしまった。  こんな甘い声が出ることに驚く。 「ほら、もっとだ」  反応を楽しそうに彰人がさらに快感を与えてくる。  もっと強くと思ってしまうほどに焦ったくて、「んっ」っと押し殺した声を上げてしまう。  胸の突起は与えられる刺激に尖って赤く色づく。唾液で濡れていやらしく光る。口づけをするように吸いあられると、快感に身体が震えた。  胸だけでイキそうなほどの快感に、「アキっ、やめて」と訴える。 「やめない」  言いながら何度も繰り返されて、息が上がる。下はパンツを履いているけど明らかに中は先走りで濡れている。

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