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叔母に言ってはいけない理由は、知らないが。 切っ掛けは、若きし頃に、あるらしい。 まぁ、父からすれば、有り難迷惑な話し。 『これ、気になる。絵も、綺麗だし。何より、内容が…切なく、じんわりとした、気持ちになる。それに、何か、初めて、触れた感じがしない様な気がする。随分、昔に、読んだような…懐かしい感じが…』 心の中で、呟きながら、僕は、決めた。 こいゆう、小説を書いてみたい。 黄泉の國には、無い、ジャンル…。 BLという小説は、僕を、トキメかす甘いスイーツの様な存在になっていくのを、今は、知らない。 ただ、大昔のやり方という物を、交えながら、一冊の本に、仕上げていくのも。 楽しそうだと、思った。 下界で、暮らしているのなら、一つ、勉強になるかも知れない。 ジャンルも、豊富だし。 何を書きたいのかを、決めていれば、書ける気がする。 ある時、ある場所で…。 僕は、恋の予感を感じる。 それは、世に云う、甘酸っぱく。 苦いという、ロマンテックさには、欠けるかも知れない。 だけど、彼を瞳に入れた瞬間、運命を、感じた。 恋とは、突然と、やってきて、必然を生む、不思議な感情だ。 これを、空騒ぎと、例えるのかは、分からないけど。 少なからず、僕の中では…。 音が、鳴り始めた合図なのだろう。 そうして、僕は、手に持っていた小説を持ち、レジがある方向へ、歩いて行った。 タイトル、どうしようかなぁ。 色んなジャンルがあるから、触れていきたいけど、此処は、小説を書いている人物に、直接、逢ってから聞くべきかも、知れない。 良い、アドバイスが、貰えるだろう…。 こいゆう風に、感じ始めたのも、彼と、出逢ってからだ。 本当、面白く、奇想天外で、僕を、飽きさせない日常。 これを、機に…。 小説家を、目指そうと、思った。

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