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あの時に、母様に紹介しててくれて、有り難う。 でなければ、僕は、一生。 BLには…。 出逢ってはいなかった。 そんな事を思いながら、僕はさっきまでいた地上を見た。 最初から、浮遊術、使っていたら、楽だったかも。時空術を使って、黄泉の國まで来て。 途中から…。 歩いて行こうなどと考えていた、数時間前の自分、よくよく考えれば、楠野帝の屋敷まで、遠いのを知っているじゃないか。 「まぁ、歩いて向かうと…半日以上は掛かるから、浮遊術が一番、適しているんだけど。父様は…瞬間移動するんだよね」 うわぁ、何と、便利! 僕も…。 ー…習えば、良かった。 そしたら、仕事も、さぁと、終わらせて。 下界へ、帰れるのに。 「現実は…違うけどねぇ…」 遠い目をしながら、僕は、最近、嵌まっている本を読んだ。 この本、凄く、切なくって、リスペクトしたいくらい。 思わず…。 三冊買ちゃった。 誰かに貸す予定があるかも知れないし、自分用と、コレクション用。 お陰で、本棚は沢山、埋まっている。実は、今回の仕事が、終われば、父様にお願いしようと、思っている商品がある。 ネットで、調べたんだけど…。 「…どう、考えても」 ムーンキングダムで、入手した方が、安い。 部屋の広さを考え、十分に、要足りていると、思う。

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