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ちゃんと、神艸様と、我の子なんだけどなぁ。
隔世遺伝という突然変異を起こす場合もあるって、幼少期に習ったけど。
生憎、我は、風羅兄様みたく、理系が得意じゃない。どちらかと言えば、武術及び、魔術系の方が得意で、遺伝子関係になると、さっぱり。
苦手な分野が、存在するのを、隠す訳じゃないが。
理系の事になると、分子を、風羅兄様の所へ送ったりする。
こいゆうのは…。
解明したい、三つ子の兄に、任せるのが一番!
「染色体の問題かなぁ…。あははははっ」
「もう一度、小学校から、やり直したら、どうですか。母上…」
酷い。
神羅、段々、祖母様みたいな性格になってきている。
いつの間に…。
汚染しているの。
璃羅ちゃん、悲しい。
孫は、遅いし。
何か…。
婿養子に関して、疑問抱いている息子が、痛い所ばかり突いてくるし。
我の、計画は。
ー…教えてあげないんだから。
「って、冗談は置いておいて…。本当に、漆津夜、遅い」
三時間、オーバーなんて無かったのに。
それとも、此処へ、来る途中で、何かを見た?
もしくは…。
遭遇した?
まぁ、遭遇するにしても、黄泉の國では、限られている。
我の中で、上げるとすれば。
かの、古事記で有名な“イザナミノミコト”。通称『黄泉比良坂の管理人という名の鬼女』である。
他に、居るとすれば…。
『毛が、モジャモジャ』な横暴な神。
ー…須佐之男尊。
我は、今だに、彼の豪快さは兎も角、良さが解らない。
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